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【全文公開】宇多田ヒカル、新パートナーはエルメスの店舗デザインも手掛けたグラフィックアーティスト ロンドンでひとときの逢瀬を楽しむ適度な距離感 

NEWSポストセブン 2024年10月15日 7時15分

「25年もあればみんなもいろんなことがあったと思うけど、楽しかったことも嫌だったことも、全部が自分をここに連れてきてくれたんだと思うと、悪くないじゃんって思えるようになった。(略)私はすごくいい25年だったなと思うから、みんなもそうだといいなって。だから、いまは最高ってこと。みんなおめでとう!」 

 彼女がこう語りかけると、会場にいる満員の観客が、この25年のことを思い浮かべ、そして目の前にいる宇多田ヒカル(41才)の25年にも思いを寄せただろう。 

 9月1日、彼女のデビュー25周年を記念した6年ぶりのツアー「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024」が全18公演を終えた。ツアーファイナルとなったKアリーナ横浜公演。「いまは最高」と叫んだ彼女は、公演を終えると愛しいパートナーの元へと急いだ。 

《特別企画展 ヨシロットン展 FUTURE NATURE II In Kagoshima》──10月8日から故郷である鹿児島で自身の個展を開催しているのが、宇多田の新たなパートナーであるYOSHIROTTEN(41才)だ。本名は西由浩。いま、世界的に注目されるグラフィックアーティストだ。 

 昨年は代表作であるアートプロジェクト「SUN」を日本各地で展開し、森山大道、蜷川実花ら多くの写真家とも共作を発表。また2021年、東京・表参道のエルメスのオープン時には、店舗デザインを担当するなど、海外のラグジュアリーブランドからもラブコールが止まず、いま日本で最も勢いのあるアーティストのひとりと言えるだろう。 

「伝説の英パンクバンド『セックス・ピストルズ』のジョニー・ロットンの名前をオマージュしてこの名を名乗るようになったそうです。もともと音楽会社でインターンをしていた際、たまたま持っていた自分の作品が音楽関係者の目に留まり、そのとき“ちょっと書いてみてよ”と依頼された文字をデザインしたところ、それがそのままサザンの桑田佳祐さんのソロツアーのロゴになった。そんなシンデレラストーリーで世に注目されるようになった、異彩のアーティストです」(音楽関係者) 

 宇多田との出会いのきっかけは、今年4月に発表された彼女のベストアルバム『SCIENCE FICTION』のアートワークを彼が手がけたことだった。 

「宇多田さんは自分にない才能を持つ人に常にアンテナを張っていて、アルバム制作の際も彼の仕事に関心を持っていた宇多田さんが指名したといいます。すると、彼女が頭のなかでイメージしたものを彼がブラッシュアップして見事にかたちにしてくれた。よほど気が合ったのか、早い段階で親密な関係になったようです」(前出・音楽関係者) 

 YOSHIROTTENは8月31日、今回の宇多田のツアー会場にも足を運び、彼女のパフォーマンスを見守った。 

「彼が宇多田さんのパートナーであることは、宇多田さんに近しい仕事仲間には知られたことです。その日もVIP待遇で関係者席に通されてリラックスした様子でしたが、いざ彼女の歌が会場に響き渡ると、真剣な眼差しを向けていました」(前出・音楽関係者) 

 この25年、宇多田はプライベートで「楽しかったことも嫌だったことも」経験してきた。2002年、19才で映画監督の紀里谷和明氏(56才)と結婚するも2007年に離婚。画家の福田天人氏との交際を経て、2014年にイタリア人バーテンダーと再婚し、長男を出産。この間、2010年に「人間活動」をするため音楽活動の休止を発表し、2013年には最愛の母である藤圭子さんを亡くした。 

「この十数年で悲喜こもごものさまざまな経験をした宇多田さんは、いつしか“愛”について思い悩むようになったそうです。2018年にイタリア人夫と別れてからの4年ほどはパートナーと呼べる存在も作らず、とことん自分に向き合って“愛”について考え、2021年には、男性や女性といった性別を自認しないセクシュアリティー『ノンバイナリー』であることを公表しました。そして“大切なのはまず自分を愛すること”だと気づいた頃に、YOSHIROTTENさんと出会ったといいます」(芸能関係者) 

 現在、宇多田はロンドンを、そしてYOSHIROTTENは日本を拠点にしているが、その適度な距離も心地よいようだ。 

「パートナーといっても四六時中一緒にいるのではなく、お互いに自立した時間を大切にしているそうです。昨年はYOSHIROTTENさんがロンドンに来た際に落ち合い、ひとときの逢瀬を楽しんだそうです。一緒にいる時間はそう多くなくても、いつでも自分のことを理解して味方でいてくれる人がいる。いまの宇多田さんにはそれがいちばん楽で、自分らしくいられるようです」(前出・音楽関係者) 

 宇多田との関係について、鹿児島で前述の個展を準備するYOSHIROTTENに話を聞いた。 

──宇多田ヒカルさんと交際されている? 

「ちょっとそのような質問は。いま仕事をしていますので……相手にご迷惑をかけない方がいいと思います」 

 最高のパートナーを得た26年目の宇多田ヒカルがつむぐ言葉に耳を傾けたい。 

※女性セブン2024年10月24・31日号

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