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ドラマ『アンチヒーロー』で衣装に関する“200万円請求書”騒動 長谷川博己のオリジナルコート制作費をめぐってスタイリストと制作サイドが衝突か

NEWSポストセブン 2024年10月14日 16時15分

「ドラマが終わってもうすぐ4か月が経とうというのに、まだあの問題がくすぶったままだとは……」──。テレビ局関係者が嘆息するのは、今年4月クールに日曜劇場で放送されたドラマ『アンチヒーロー』(TBS系)についてだ。

 長谷川博己(47才)を主演に迎え、全話の平均視聴率は10.8%。4月期のドラマではナンバーワンのヒット作となった。4年ぶりのドラマ主演を務めた長谷川が演じたのは、殺人をも無罪にしてしまう弁護士・明墨正樹。

 長谷川の不気味な演技の虜になった視聴者も多かったが、さらに明墨弁護士を印象的なキャラクターに仕立て上げたのが衣装だ。

「襟を立て、ウエストベルトを無造作に結んだベージュのロングコートは、礼節をわきまえない明墨の性格を連想させるのにピッタリでした。

 長谷川さんがあまりにスタイリッシュに着こなしたため、初回から注目を集め、瞬く間に明墨のトレードマークに。このコートはどのブランドのものなのか、どこで買えるのかなど視聴者の間で話題になりました。

 でも、まさにそのコートをめぐってトラブルが勃発してしまったんです」(芸能関係者)

 本作で長谷川のスタイリングを担当したA氏は、数多の有名俳優から指名を受ける敏腕スタイリストだ。

「長谷川さんとAさんは、朝ドラ『まんぷく』(NHK、2018年)でタッグを組んだのを機に意気投合。以来、長谷川さんの衣装は、ほとんどAさんが担当するようになりました」(前出・テレビ局関係者)

『アンチヒーロー』でも、長谷川はAさんの意見を頼りに、明墨の衣装イメージをともに作り上げていったという。

「劇中で、明墨が丸いサングラスをかけているシーンがよくありましたが、このサングラスも長谷川さんとAさんのアイディア。コートにもよく合っていると、長谷川さんはかなり気に入っていたそうです。このサングラスもコート同様に注目を集めました」(前出・テレビ局関係者)

 世間の反応に、長谷川とA氏は手ごたえを感じたのだろう。

「盛り上がった2人は、明墨の代名詞となるコートをもう1着作ろうと考え、お互いにアイディアを出し合い、オリジナルのコートを制作。納得の1着ができ上がったそうなのですが……。

 マズかったのは、TBSに許可を取らないまま制作を進めたこと。放送後、Aさんサイドがテレビ局側に提示したのは、200万円を超える請求書で、これには制作陣も驚き『詳細を聞いてない!』と騒動になったそうです」(前出・芸能関係者)

 ドラマの世界では、作品の制作がすべて終わった後にスタイリストが局側に請求書を提示することが多いという。

「衣装は大半がリース(貸し出し)なのでほとんどお金がかからない。もしオリジナルアイテムを作ったとしても、相場は決まっていて、どんなに有名スタイリストさんでも1着100万円を超えるとなれば、事前に詳しく説明して了承を得るのがマナー。

 今回の“後出し”には制作サイドが問題視しているようで、しばらく精算問題は宙に浮いたままだと聞いています」(前出・テレビ局関係者)

 TBSに一連の騒動について問い合わせると、「事実ではございません」と回答したが、ドラマ関係者はこのように指摘する。

「ドラマはあえて含みを持たせるような終わり方で、続編を期待する声が大きい。これで関係性がこじれて続編の制作がなくなることを避けるために、問題を早急に解決しようとしているのでしょう」

 明墨の不気味な笑みが再び見られる日は来るのだろうか。

※女性セブン2024年10月24・31日号

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