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《NHK出身アナウンサーが引っ張りだこ》有働由美子、神田愛花、膳場貴子、武内陶子…バラエティー・報道を席巻する女性アナたちのあふれる魅力

NEWSポストセブン 2024年10月16日 16時15分

 NHK出身のアナウンサーが、民放で引っ張りだことなっている。その人気の理由について、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。

当て逃げ犯に遭遇し容疑者を追いかける“ニュースな女”

 有働由美子サン(55才)がMCを務める『有働Times』(テレビ朝日系)が10月6日、スタートしました。

《究極のエンターテインメントを目指す、まったく新しい創造的なニュース・情報番組》ということで、本来は「もてなす」や「歓待する」なる意味を持つエンターテインメントというワードが盛り込まれたのです。

“もてなす”といえば、5年ぶりに同局が開催した各番組プロデューサーと記者らの懇親会のメニューにも、お品書きに「関西育ちの有働由美子さんにちなんで」と記された「冷製関西風うどん 各種薬味」が入り口にいちばん近い場所に並んでいて大人気でした。

 有働サンが2018年10月から2024年3月28日までMCを務めていらした『news zero』(日本テレビ系)を卒業されて半年。2020年7月からスタートし、番組内での発言がほぼ毎回ネットニュースにあがるラジオ『うどうのらじお』(ニッポン放送)や『〜zero』の卒業と同時に用意された音楽番組『with MUSIC』(日本テレビ系)などはあったものの、やはり有働サンには生放送の報道番組がお似合い。

 実は私、有働サンにとって民放初出演となった2018年の『開局65年記念番組 日本テレビ+ルーヴル美術館「その顔が見たい!」』で間接的に共演しています。

 有働サンはフランスへロケに赴き、パリ市内でさまざまな魅力を持つ女性たちの“顔”を直撃リポートしたり、ルーヴル美術館でマリー・アントワネットの本当の顔が残された歴史的名画の秘密に迫ったりしたのですが……なんと、追突事故を起こした当て逃げ犯に遭遇。猛ダッシュで走って容疑者を追いかけるという場面があったのです。なんて“持っている”かたなのでしょうか。そして、やっぱり“ニュースな女”なのです。

 さらに私は有働サンと同じ“虎党”ゆえ、昨年、阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝した翌日、同郷でもある元阪神の故・横田慎太郎さん(享年28)の鹿児島のご実家にお線香をあげに行かれたエピソードが宝物です。

 一方、某紙のベテラン女性記者から聞いたのですが、「私が知る限り、NHK時代の有働サンは“つけま”愛好者だった」とのこと。その歴史も長いのだそうです。昔話で恐縮ですが、ウィッグで変装して男性に会いに行ったところを写真週刊誌に撮られたこともありましたっけ。そういう人間的で愛すべきお人柄も含め、今後の『有働Times』が楽しみでなりません。

「おもしろくしようと思うのをやめた」のにおもしろい女性アナ

 そんな有働サンは、くりぃむしちゅーサンやマツコ・デラックスさん(51才)が所属する少数精鋭の「ナチュラルエイト」に、親交のあったマツコさんのスカウトによって入ったとの噂でした。

 いまでは、フリーの女性アナウンサーに特化した「セント・フォース」のみならず、大手芸能プロダクションには【アナウンサー】部門があり、特にNHK出身のアナウンサーは引っ張りだこです。

 最近、『ネプリーグ』(フジテレビ系)でたびたびお見かけするのは、有働サンより学年では3つ上ながら入局年は同じの武内陶子サン(59才)。「サンミュージック」に所属されているんですね。お笑いコンビ「ブッチャーブラザーズ」のリッキーさん(66才)が社長になられたことが業界で超話題ですが、意外な所属先でした。『ネプリーグ』での正解率はそれほど高くないのですが(苦笑)、NHK時代のエピソード満載な夕刊紙の連載「今があるのは……」は最高です。

 そのバラエティーでは『ぽかぽか』(同)での言動が抜群におもしろい神田愛花サン(44才)は「セント・フォース」のトップと言うべき存在に。同事務所は、お嬢様っぽいフリーアナの宝庫で、おそらく所内の方針にはいまも変わりはないのでしょうが、「おもしろくしようと思うのをやめた」(ご本人談)のに多くの芸人さんからリスペクトされるほどのおもしろさです。しかし、ご本人は「やりたいのは報道です」「いまも目標は安藤優子サン(65才)で変わりません」と、常に真顔でおっしゃいます。

 そして、NHK退局後はTBSと専属契約を結び、『筑紫哲也 NEWS23』を皮切りに『報道の日』や選挙特番など、同局の報道に欠かせないのが膳場貴子サン(49才)。バツ2というステキな経歴をお持ちで、2015年に産休に入った後、キャスターとしてのいすがなくなるのではないかとの報道が一部でありましたが、2016年4月から今年3月まで『報道特集』のメインを務め、4月からは関口宏サン(81才)に代わって『サンデーモーニング』のMCとなられました。

 同番組でもっとも視聴率の分計が上がるのは「喝!あっぱれ!」のスポーツコーナーだといわれています。膳場サンはスポーツには疎いそうなので、隣に座る駒田健吾アナ(50才)に丸投げするかと思いきや、2週目には読売ジャイアンツの阿部慎之助監督(45才)にインタビュー。VTR明けに野球解説者の槙原寛己さん(61才)から「ぼくらが行くとあんな話をしてくれませんよ」と絶賛されて、「だったら、うれしいな」と笑顔でした。やはり「疎い」ままで終わる膳場サンではなかったのです。コーナーを仕切る唐橋ユミさん(49才)も気が気ではないでしょう。

 その昔は「NHKの枠から出ると魅力が半減する」といわれた同局出身の女性アナウンサーでしたが、なんのなんの、個性にあふれ、パワフルで魅力的なかたが、こんなにいっぱい! 今後も注目していきたいです。

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2024年10月24・31日号

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