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《ベトナムガールズバー摘発》28歳美人社長”ズンちゃん”はクルーズ楽しむほどの羽振り アオザイ着たキャストの“おねだり営業”で4億円以上売り上げ

NEWSポストセブン 2024年10月21日 19時30分

 ベトナム民族衣装「アオザイ」などを着て、飲食店における違法な接待をしたとして都内ガールズバーの経営者らが一斉に検挙された事件。

 10月20日、警視庁は風営法違反の疑いで経営者でベトナム国籍のズオン・ティ・ミン・ホン容疑者(28)を逮捕した。また、同容疑で店の従業員であるグエン・ティ・アイン容疑者(26)ら16人も現行犯逮捕している。容疑者らは9月と10月に文京区・湯島にあるガールズバー『Queen』など系列5店舗において、風俗営業の許可を得ずに客に同席し、会話の相手をするなど接待した疑いがもたれている。ズオン容疑者は4店舗の経営者で、もう1店舗は別のスタッフが経営していたという。全国紙社会部記者が語る。

「17人の容疑者の約半数は容疑を認めていますが、残りは一部否認している状況だそうです。また関係者によれば店舗は“ベトナムガールズバー発祥の店”とネット上でうたわれており、店員らは『アオザイ』を着て接客していました。2019年から約6年の間でおよそ4億4000万円を売り上げたとみて捜査が進んでいるようです」

若い“やり手”20代経営者の実態「内縁の夫が…」

 法人登記をみるとズオン容疑者が会社を設立したのは2017年の10月。湯島エリアのほか六本木にも店を構え、昨年7月には錦糸町に新店舗をオープンするなど手広く事業を展開していたようだ。

 なぜ彼女は20代前半で法人を立ち上げ、億単位の売り上げを作ることができたのだろうか。湯島のある飲食店関係者は言う。

「もちろん客商売なので独り身のテイでしたけど、ズンちゃん(容疑者の通称)には彼氏というか“内縁の夫”のような男性がいたと聞いたことがあります。多店舗を経営できたのも、その方のいろんなサポートがあったのかもしれないですね」

 さらに経営する店だけではなく、その私生活も潤っていたことがうかがえる。

 本人のものと思われるSNSには、クルーズ船を楽しむ様子や、『一緒に遊びに行きましょう』という文言とともに新車価格100万円近い国産のスポーツバイクにまたがる姿などが投稿されていた。

強めの“おねだり営業”

 前出の記者がさらに語る。

「ズオン容疑者は2019年に台東区・湯島に1店舗目のバーをオープンしてから接待行為について計6回行政指導を受けていたといいます。従業員の多くは、留学などで来日した若いベトナム人女性で、不法就労の疑いもあるとか。警察から再三の指導があっても店の状態は改善せず、今回の一斉摘発に至ったとみられます」

 警視庁保安課と国際犯罪対策課のほか、東京都内15の警察署が協力する大規模な共同捜査本部が設置されたうえでの摘発となった今回の事件。湯島の店舗を訪れたことのある男性はこう明かした。

「上野や湯島あたりはベトナム飲み屋が多いですが、なかでも『Queen』は有名店でした。こういったお店はぼったくりのイメージが強いですが、価格は飲み放題30分1500円からで、ただ飲んで楽しむぶんには決して高いほうではないと思います。

 店にはいつも10人くらいベトナムの若い女の子がいて、お酒を飲めない19歳の留学生とかもいた記憶がありますね。普通にカウンターの外に出て接客していることもあったので、緩いお店だなとは思っていましたが、ついにという感じですね。

 女性のビジュアルのレベルは高いのですが、けっこうキャストの子の“おねだり”が激しくて……。クライナー(小瓶に入った20mlほどのアルコール飲料)だと1本2000円くらいします。カラオケの曲を女の子に指名することもできるのですが、歌うとなると料金が地味に1500円かかるので、そうやってどんどん加算されて会計がいつも割高になっちゃうんですよね……」

 近年増加している、飲食店における接待行為をめぐる問題。『Queen』の摘発は氷山の一角だろう。

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