「国民舐めてんだろ!」──ネット上でこんな批判の声が上がったのは、先日の衆議院議員選挙で東京26区に無所属で出馬した医師・田淵正文氏(66)の選挙ボランティアをする女性たちの「服装」についてだ。
白いミニスカートからお尻が半分ほど見えた“半ケツ”状態で応援する姿などがX(旧Twitter)でポストされ、瞬く間に拡散。物議を醸すこととなった。なぜ田淵氏の選挙活動を手伝うことになったのか。今回、ボランティアに参加した女優で「銭湯絵師」としても活動する湯島ちょこさんが「露出していたのは私じゃないですよ!」と前置きした上で、騒動の裏側について明かした。
「ネット上で『選挙でスケベ票を獲得しようとしている』という文章とともに、あのお尻が見えた画像が投稿されたんですが、なぜか私の名前のハッシュタグがつけられて拡散されてしまったんです。そのせいで、1日だけボランティアで田淵先生の選挙活動を手伝っていた私が、お尻を出していた本人だと勘違いされてしまった。
そこから私のSNSに『今度はいつどこに行ったらお尻を見ることができますか?』といったようなコメントが殺到するようになって、正直とても迷惑しています。何度でも言いますが、私は銭湯以外ではお尻を出しません」(湯島、以下同)
「勝手な憶測で悪く言うのはやめていただきたい」
湯島さんは露出画像を投稿したグラビアアイドルの女性とは別の日に、選挙活動の応援をしていたのだという。
「服装については特に指定がなかったので、私は普通にウィンドブレーカー、下はラフな長ズボンをはいていました。より多くの人に優しく腰の低い田淵先生のことを知ってもらえたらと思ってチラシを配っていましたが、なかなか受け取ってもらえなかったんです。
だから、彼女たちが露出した理由は、チラシを受け取ってもらうためにお色気に走ったのではないかなと……彼女たちのなかであの服装はセーフだと判断したのではないでしょうか」
ネット上では、田淵氏が露出の多い服装をするように指示したのではという声もあったが、湯島さんはそれを明確に否定した。
「演説準備で先生は別の車に乗ることが多かったので、女性スタッフの服装までは把握していなかったんじゃないでしょうか。実際、あの人数のスタッフを確保するのは大変だったみたいですから、お手伝いで来た人が短パンやミニスカをはいてるからといって、はくなとも言えないと思いますし。
田淵先生は、下心を感じさせず礼儀正しい方です。ネットで言われているようにセクシーな服装を強要するような方ではない。勝手な憶測で“下品なマーケティングだ”とか“頭の悪い宣伝方法だ”などと言うのはやめていただきたい」
10月28日、田淵氏は選挙で落選したことを自身のXアカウント上で報告。物議を醸した応援だが、また出馬する日は来るのだろうか。
◆取材・文/佐藤ちひろ(ライター)