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「キメセクですかね…」須藤早貴被告が語った“紀州のドン・ファン”に覚醒剤購入を頼まれた理由「前の女性も使ってるって」【裁判員裁判】

NEWSポストセブン 2024年11月13日 17時51分

 2018年5月24日、『紀州のドン・ファン』と呼ばれていた和歌山県田辺市に住む会社経営者、野崎幸助さん(当時77)が自宅で亡くなった事件。殺人罪に問われているのは元妻・須藤早貴被告(28)だ。今年9月に始まった裁判員裁判は、11月8日より被告人質問が始まり、佳境を迎えている。11月11日の公判では、検察側と真っ向から対立する須藤被告が、当時の野崎さんとの生活を赤裸々に語った——。【前後編の後編。前編から読む】

 野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒。解剖の結果、野崎さんは覚醒剤を経口摂取した可能性が高いとみられている。須藤被告は初公判における罪状認否で「私は社長を殺してません。覚醒剤を飲ませたこともないです」と無罪を主張していたが、11月8日の被告人質問で「社長(野崎さんのこと)に覚醒剤購入を頼まれた」と新たに証言している。

「須藤被告は2月8日に野崎さんと結婚して以降、何度か性交渉をせがまれたが、野崎さんの男性器が機能することはなかったといいます。そんな中で、野崎さんが『もうダメだから、覚醒剤を買ってきてくれませんか』と頼まれたと主張している。検察側は、過去野崎さんが覚醒剤を使っていた様子はなかったと指摘し、『どういう状況で覚醒剤購入を頼まれたのか』を質問攻めにした」(裁判を傍聴したライター)

 以下は、検察側と須藤被告のやり取りだ。

検察側:野崎さんに「もうダメだから買ってきてくれ」と言われた時に、何を考えた?

須藤被告:特に何も……。(再度問われると)キメセク……ですかね。私とは(行為を)しない約束だったので、私とはしませんけど。

検察側:野崎さんはあなたと使いたくて頼んだという可能性はないの?

須藤被告:まあ、周りに女はいっぱいいますんで。

検察側:野崎さんの男性器が機能したら、性交渉をするつもりだった?

須藤被告:たったとこでしません。(手は?)まあ、ゴム手袋つけてれば。頼まれたとしても、口でもやりません。

「初めて会った日にもきいた」

 検察側はこれまでの証人尋問を通じて、野崎さんが過去に覚醒剤を嫌悪していたことなどを指摘し、野崎さんが覚醒剤購入を依頼することは考えづらいと主張している。一方で須藤被告は、覚醒剤の話を〈聞いたことがある〉と証言した。

「須藤被告は、『社長と初めて会った日にも、紹介人と一緒に机にいる場で、前に付き合っていた女性の話をしてて、そこでも(前の女性が)使ってるって聞きました』と主張。一方、野崎さんが覚醒剤やその他の薬物を使っているところを見たことがあるかという質問には『ないです』とした」(前出・裁判を傍聴したライター)

 犯行を示す直接的な証拠がなく、検察側と弁護側の主張が真っ向から対立する今回の被告人質問。裁判官や裁判員はどう判断するのか——3度目の被告人質問は11月15日に予定されている。

(了。前編から読む)

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