吉田美和(59才)と中村正人(66才)からなるバンド「DREAMS COME TRUE(以下・ドリカム)」が今年、結成35周年を迎えた。これを祝し、7月に吉田の故郷である北海道・池田町で開催された野外イベントには延べ1万5000人のファンが集結。9月からは30公演におよぶ全国ツアーがスタートしているなか、本誌・女性セブンでは35周年を祝し、読者がいちばん好きなドリカムの楽曲を大調査【『女性セブン』の読者(全国の20~80代男女)2368人が回答(回答期間2024年10月24~29日)】。読者から寄せられたドリカムに関する思い出とともに、名曲ベスト10を紹介する。
読者2368人が選ぶDREAMS COME TRUEの名曲ベスト10
【第1位】
『LOVE LOVE LOVE』(1995年) 434票
豊川悦司と常盤貴子主演のドラマ『愛していると言ってくれ』(1995年・TBS系)の主題歌。ドリカムの歴代シングルでは最多の売り上げとなる240万枚超を記録。歌詞を書いた吉田がスポーツ紙のインタビューで「3分でできた曲」と答えたという逸話も。
「ドラマと歌詞がリンクしているし、絶妙なタイミングで曲が流れて毎週感動!」(58才・パート)
「歌詞と吉田さんの声が沁み、聴くたびに独身時代に好きだった人を思い出します」(66才・主婦)
【第2位】
『何度でも』(2005年) 247票
江口洋介らが出演したフジテレビドラマ『救命病棟24時』第3シリーズ(2005年)の主題歌。2011年の東日本大震災後、「被災者を元気づける曲」として震災復興支援のチャリティーベストアルバムに収録された。コロナ禍では、医療従事者を応援するメッセージソングにも。
「壁にぶち当たったときによく聴いていました。前を向いてまた立ち上がれる曲」(48才・主婦)
「仕事で行き詰まったとき、同僚がカラオケで歌ってくれて、心を奪われました」(46才・会社員)
【第3位】
『決戦は金曜日』(1992年) 235票
初のミリオンセラーを記録した曲。1992年に放送開始された初の冠番組『うれしたのし大好き~Friday Night Live〜』(フジテレビ系)のテーマソングに。
「この曲に背中を押され、金曜日に告白しました。それがいまの夫です」(51才・主婦)
【第4位】
『晴れたらいいね』(1992年) 189票
NHK連続テレビ小説『ひらり』(1992年)の主題歌。吉田の故郷である北海道・池田町の風景をイメージして作詞されたとされ、1995年には高校の音楽の教科書にも掲載された。
「人間関係に悩んでいた当時、この曲を聴くと救われた気持ちになりました」(64才・主婦)
【第5位】
『ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図〜』(2007年) 181票
吉田が高校時代に作ったという『未来予想図II』(1989年)と『未来予想図』(1991年)の世界観をイメージして製作された同名の映画(松下奈緒主演/松竹)の主題歌として新たに書き下ろされた。『未来予想図II』はシングル曲ではないが代表曲のひとつ。
「当時つきあっていた夫がデートの別れ際、歌詞になぞらえて車のライトを点滅してくれました」(52才・パート)
【第6位】
『やさしいキスをして』(2004年) 172票
中居正広主演のドラマ『砂の器』(2004年・TBS系)の主題歌。女優・宮崎あおいらが出演するMVも話題に。
「男友達に片思いしていたけれど、関係を壊すのが怖かった自分の気持ちと歌詞をよく重ねていました(42才・主婦)
「切ない歌詞なのですが、大好きな中森明菜さんがカバーしてくれて、ますます好きになりました」(60才・主婦)
【第7位】
『大阪LOVER』(2007年) 159票
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクション「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」のために書き下ろされた曲。遠距離恋愛をテーマにしており、歌詞に登場する女性のぎこちない大阪弁がかわいいとファンの間で高い人気を誇る。
「関西人が愛してやまない曲。ドリカムが大阪の歌を!と、当時は驚きました」(68才・自営業)
【第8位】
『サンキュ.』(1995年) 113票
1995年1月に阪神・淡路大震災が発生したことを受け、急遽2月にチャリティーシングルとしてリリース。ミリオンセラーを記録し、印税は被災地へ寄付された。ドリカムファンの間では3月9日が「サンキュ.の日」に。
「高校の卒業式の後、皆でカラオケへ。ずっと友達だよという気持ちを込めて歌った思い出が」(36才・会社員)
【第9位】
『LAT.43°N〜forty-three degrees north latitude〜』(1989年) 94票
デビューした1989年に発売された4thシングル。タイトルは、北海道札幌市の緯度“北緯43度”を表している。
「彼(いまの夫)とスキーに行く車中で、雪景色を見ながら聴いて感動した思い出が……」(51才・ 主婦)
「彼とけんかをしたときによく聴いていました。つらいのは自分だけじゃない、と思える曲」(54才・主婦)
【第10位】
『朝がまた来る』(1999年) 84票
フジテレビドラマ『救命病棟24時』第1シリーズ(1999年)の主題歌。救命病棟で働く医師や看護師の気持ちを吉田が歌詞に投影したとされる。以降、ドラマの第5シリーズまですべての主題歌を担当。シングルに収録された『三日月』も同ドラマの挿入歌に。
「大阪に転勤となり仕事やプライベートで悩んでいたとき、毎日この曲を聴いて励みにしていました」(52才・会社員)
取材・文/植木淳子
※女性セブン2024年11月28日号