今年6月、ヤクルトを電撃退団した畠山和洋氏(42)。2015年に打点王を獲得しチームの優勝に貢献するなど球団の功労者であった畠山が、シーズン途中で2軍打撃コーチを「一身上の都合」で辞任、退団するという事態は大きな話題を呼んだ。
退団の理由については複数のメディアで「金銭トラブル」が指摘されていた。なかには数千万円にものぼる借金があったとの報道も。NEWSポストセブンは畠山氏本人を直撃し、真相を問うと「今話せることはない」としながらも、「ただ、数千万円という話ではないです。普通に考えて個人間で数千万円の借金なんてありえないです」と一部を否定していた。
それから約半年──再び畠山氏の“懐事情”を心配する声が上がったのだ。スポーツ紙記者が語る。
「あるメルカリのアカウントが、畠山氏の背番号や名前が入ったユニフォームや帽子を大量に出品していることが発覚したんです。本人あるいは関係者しか持っていないであろうグッズ類が大量に出品されていること、直近で“金銭トラブル”報道があったことなどから、畠山氏が出品しているのではないかと指摘する人も。
もちろん自分のグッズを売ることは何も問題ないのですが、ほとんどの選手は自分のグッズに思い入れが強いので保管するか、仲のいい友人にあげたりするため、売る人はほとんどいない。記者のあいだでも話題になっています」(スポーツ紙記者)
実際にそのアカウントを見てみると、商品の説明文に【本物本人着用】【サイン入り】などと書かれている。畠山氏が現役時代に着用していたというヤクルトのユニフォームだけでなく、2軍打撃コーチ時代のユニフォームも売られていた。
11月20日時点で、出品されていた商品23品は完売している。ユニフォームは4万円、帽子も3万3333円で売れている。練習着やTシャツは6000〜8000円台ほど。他にもスワローズの野球用リュックバッグやフリース、さらには畠山氏のチームメイトだった中村悠平と、同級生だった内川聖一氏のサイン入りバットも。内川氏のバットは出品を取り下げたものの、中村のバットは5万円で売却されている。商品23点の総売り上げは34万円を超えていた。
畠山氏は11月に入ってXアカウントを更新。直近では「動きます。よろしくお願いします」などと近影を投稿して反響を呼んでいた。
メルカリ出品に「動く」ということだったのだろうか……再び畠山氏に話を聞いた。
「メルカリ出品」疑惑を直撃
11月19日、畠山氏はマスクにジーパン、パーカー、サンダルといういでたちで、マスク越しにはトーレードマークの無精ひげが伺えた。一方で、選手・コーチ時と比べるとかなり痩せた印象も。記者が「メルカリで……」と声をかけると、質問を遮るように「出てますよね」と切り出した。
──実際どうなんでしょう? 畠山さんご本人が出品されたんですか?
「僕じゃないです」
──サイズも大きいため、ネット上では畠山さんのものではないかという声が大きい。どなたか知り合いが出品したんでしょうか?
「知り合いというか、僕もどこに(ユニフォームなどが)流れてるのか分からないんですよ。退団した時に大量の荷物が戸田の寮にあって、それを関係者が自宅に届けてくれたんです。
家中溢れかえるくらいの量で捨てるわけにもいかないので、知り合いに渡したり、ゴルフコンペの商品に出してもらうために配ったんですよ。出したはいいけど、今回、自分もXを始めたタイミングでメルカリにグッズが出品されて話題になってしまったので、ちょっと困惑しています」
たしかに同アカウントがアプリ上で設定している出品者の「配送元の地域」は、畠山氏が現在住んでいるエリアと異なる。畠山氏は「グッズの詰め合わせみたいな形で(周囲に)あげたこともあるので、どこに流れたのか分からないんですよ」と口にする。
──SNS上での発信を始めたタイミングなので、「畠山さんがメルカリに出品したのか?」と思っているファンもいます。困惑している?
「正直困ったというか、これからいろいろやっていこうという時に、足かせになるかもしれませんし、嫌だなぁとは思ってます。メルカリ自体、自分は何かを買ったことも、出品したこともないですし。そもそも、アカウント自体も持ってないですから」
何度も「Xで『(自分が出品したのではない)違うよ』とポストしようか迷いました」という畠山氏。今後について、質問を投げかけるとこう口にした。
今後の活動についても言及
──Xを始めましたが、これから新たにやりたいことは?
「野球の指導やレッスン的なことは考えていますし、SNSで告知しようと思っています」
──YouTuber転身などは考えていない?
「考えていないことはないですけど」
最後に、2000年にドラフト5位で指名を受けてから20年以上過ごした古巣・ヤクルトへの想いを聞いた。
──ヤクルトの選手と連絡は取っている?
「全くないです」
畠山氏の再出発を応援したい。