テレビで結婚や離婚を電撃発表するなど、波乱万丈の人生を歩んできたタレントの磯野貴理子が今年、還暦を迎えた。軽妙なトークなどが支持され、現在は『行列のできる相談所』(日本テレビ系)、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などに出演している。離婚から5年──。取材を進めると、磯野が60歳直前に自宅マンションのローンを、約10年で完済していたことがわかった。
磯野は10月13日放送の『はやく起きた朝は…』(フジテレビ系)で、森尾由美(58)、松居直美(56)と年齢を実感したエピソードを明かした。
「キャッシュレス化しているコンビニのレジの話題になり、貴理子さんは『私、今でも現金を持っているのね。細かい1円とかあると出したいじゃない』と話していました。
ゆっくりと小銭を用意していたら『店員さん若い子で、“全部がさっと入れてくれれば、お釣りがちゃんと出ますから。いっぺんに”みたいに言われちゃって』『でもダメなのかしらね。持ってる小銭、ぴったり出せたら気持ちいいじゃない』と告白していました」(スポーツ紙記者)
2度の離婚と手にしたマンション
三重県出身の磯野は高校卒業後、地元銀行に就職。配属された東京の支店に3年勤務したのち、1980年に芸能界デビューした。1987年には女性3人組のお笑いアイドルグループ「チャイルズ」のメンバーとして、『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)で「いいとも少女隊(初代)」を務めた。プライベートでは、2003年に当時の担当マネージャーだった男性(漫才トリオ「かしまし娘」の正司照枝の長男)と結婚し、6年後に離婚した。
「『行列』では元マネージャーとの離婚を涙ながらに報告していましたが、3年後の2012年9月に交際していた24歳年下のバーテンダーとの再婚を同番組で発表して、世間を驚かせました。貴理子さんは『もう1人で生きていかなくていい。2人で家族になるんだ』と、感極まって号泣していました」(同前)
“人生の伴侶”を手にした磯野だったが、2014年には脳梗塞を発症して芸能活動の危機に直面した。
「自宅で体調不良を訴え、当時の夫に付き添いのもと救急搬送され、長年の不規則な生活による脳梗塞と診断されました。貴理子さんは『異変に気づいて病院に運んでくれた夫に命を拾ってもらいました』と、感謝していました。
リハビリを経て、わずか約2カ月後に復帰しましたが、『早く起きた朝は…』の番組内で結婚生活7年目の2019年に2度目の離婚を発表。貴理子さんは離婚を切り出された理由について、元夫から『自分のこどもが欲しい』などと言われたことを涙ながらに告白していました。ご自身の年齢のこともあり、彼女なりにつらい思いをされたのでしょう」(テレビ局関係者)
現在も住み続ける都心の高級マンション
だが、磯野は現在も元夫と過ごしたマンションに住み続けているという。このマンションは再婚翌年の2013年に、自身の名義で購入したものだ。
ご本人に聞くと、「ローンは確かに返しましたよ。当時、知人に薦められてたまたま買ったの。いまは仕事もマイペースで、幸せです(笑)」と語った。磯野の知人が語る。
「彼女が住むマンションは都心の一等地にあり、24時間コンシェルジュ付きでセキュリティーも万全。中古で購入したタイミングがよかったのか、いまは当時よりも値上がりしていて、住み替えとなれば、売却益もそれなりに出るでしょう。
ただ、今もまだ値上がりしているので、手放すタイミングが難しいかもしれません。そして、元旦那さんと過ごされたお部屋ではありますが、貴理子さんご本人は不動産にまったく興味や関心がない。還暦を迎えた彼女にとっては、立地や環境もよく、“終の棲家”としても十分な住まいなのだと思います」
値上がりする高級物件のローンを完済した磯野。元銀行勤務という異色のキャリアを経て、芸能界でさまざまな困難を乗り越えてきた彼女は、1円玉の「価値」をよく理解しているのかもしれない。