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「出会いはアプリよりも既婚者合コン」という令和の昼顔妻たち タイパ重視で大型パーティに参加“一度に多くの人と出会いたい”

NEWSポストセブン 2024年12月1日 7時15分

 上戸彩主演のドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)の大ヒットから早10年。時は流れ、“令和の昼顔妻”たちは「既婚者合コン」で相手探しをしているという。流行のマッチングアプリも、既婚者にとってはスマホに“証拠”が残るため抵抗感が生じる。そこで出会いの場として人気なのが「既婚者合コン」なのだ。

 ネット上で「既婚者限定」と謳って主催するイベント(街コン)で、開催場所となる高級ホテルやレストランには人妻たちが集う。

 既婚者合コン業界最大手の「キコンパ」運営事務局の田中大輔氏は言う。

「もともと13時や17時開始の会が多かったが、参加者の女性から『平日の午前中の会を作ってほしい』という要望があり、10時や11時に始まるパーティの枠を作るようになりました。多くの女性にご参加いただいています」

 既婚者合コンは、不倫を推奨しているわけではない。配偶者や子供がいるなかで異性の友人を作ることが目的だが、そこでの出会いがきっかけで深い関係に発展するケースもある。

 都内の会場で胸元が大きく開いた深紅のVネックニット姿で参加していた恵子さん(42・仮名)。月に2回ほど昼開催の都内のパーティに参加しているという彼女はこう明かす。

「夫は完全に生活のパートナー。私は常に男友達や彼氏のような存在がほしい。若い時にしていた合コンのように、彼氏が見つかったらいいなって感覚です。これまで1人だけ何度かランチをして深い関係まで発展した“カレ”がいました。その彼とは相性が抜群で自分が女であることを全身で思い出させてくれた。ですが、その人の転勤で別れることに。またその人のような男性を見つけたくて通っています」

誰でもいいわけじゃない

 恵子さんの友人の智恵子さん(43・仮名)は「夫に愛はあるし気を遣わない相手としては最高」と言いながらも既婚者合コンに足繁く通っている。

「子供は中学生と高校生で反抗期だったり相手にしてくれなかったりと、母として求められない。夫からは女として見られない寂しさを埋めてくれる人を探してます。なかなか巡り会えないけど、心も体もつながりを持てる人がいいですね。でも夫も大事だから、夕方前には家に帰れる時間帯に参加しています」

 こうした既婚者合コンの最新トレンドは「大型パーティ」だという。前出の田中氏が言う。

「出会い事業にもタイパ(タイムパフォーマンス)が求められてきたのか一度に多くの人と出会いたいというご要望が多く、『ビッグキコンパ』という100人規模のパーティを始めました」

 恵子さんと智恵子さんが口を揃えて言うのが「体が目的なのは嫌です」ということ。恵子さんは言う。

「疑似的に恋をしてドキドキしたい。誰とでもその先に進めるわけではありません。少なくとも3回くらいは食事で会う機会を重ねて、お互いの人間性を知り、お互い惹かれあってからつながり合いたい」

 そうして新たな出会いを求め続け、彼女たちは何度も何度も、白昼のパーティに足を運んでいる。

※週刊ポスト2024年12月6・13日号

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