冷酷無比な悪役から気弱な中高年役まで、幅広い役柄を見事にこなす名バイプレイヤー・岸部一徳(77)。映画『劇場版ドクターX FINAL』(12月公開予定)の主演・米倉涼子(49)と腕を組んでレッドカーペットを歩いた翌日、岸部が世田谷の閑静な住宅街で腕を組んでいたのは、ショートカット女性・A子さんだった。【前後編の後編。前編から読む】
「岸部さんには1歳年下の妻がいますが、10年以上前から別居状態になっている。そこで近年、懇意にしているのがこのA子さん。A子さんは友人に紹介してもらったそうで、長い付き合いになっている。周囲の人も関係性は知っていて、一緒に旅行に行くこともあると言います。A子さんは、岸部さんが借りたマンションの一室で主に生活しているようです」(岸部さんの知人)
隠れ家的イタリアンで食事を楽しんだあと、朝食用だろうか、近くのコンビニでヨーグルトとパンを購入して、マンションの一室に消えていった2人。テレビの上で見せるミステリアスな印象とは違い、顔を赤くした柔らかな表情が印象的だった。岸部さんの知人が続ける。
「岸部さんは来年の1月で78歳になりますが、『ドクターX』のほか10月クールのドラマ『民王R』(テレビ朝日系)に出演するなど精力的に仕事を受けています。また近年は「ザ・タイガース」のメンバーとの活動も少しずつ増えてきています。
そんな中で最近、岸部さんは人生について考えることが多いようです。共演者の西田敏行さん(享年76)の急逝について『僕と同じ歳だからね。徐々に徐々に弱っていくんだったらいいけど、いきなりだったからね…。本当に人って死ぬんだって、怖くなるよね』とこぼすこともありました。
『年取れば男も女も皆同じ顔になるんだよ。男も女もないよね』と、達観したようなことを話したりも。A子さんは、そういった悩みや不安も気軽に話せる関係だと聞いています」
新たな生活のスタートなのか。岸部を直撃すると、「プライベートはもういいよ。事務所に連絡して、そしたら答えるから」と淡々とした様子。改めて交際等の事実について事務所に問い合わせると「『回答がない』というのが回答です」(担当者)とのことだった。
メロンも請求書もいらない“恋”を楽しんでいるようだ。
(了。前編から読む)