「続編を見たファンたちの間で、『最後の方のシーンに、回想ではなく現在の織田さんが出演していた』と話題になっていました。今回のサプライズ出演で、青島刑事が主役の“正当な続編”が作られるかもと、俄然、現実味をもって受け止められています」(芸能関係者)
10月に公開された『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ映画『室井慎次 敗れざる者』が興行収入14億円を超えるスマッシュヒットを記録する中、続編の映画『室井慎次 生き続ける者』(11月15日公開)も快調な滑り出しをみせている。
「公開初日から3日間の観客動員数、興行収入ともに前作を上回りました。『踊る~』シリーズ累計の興行収入も500億円を突破し、フジテレビの経営陣は、大ヒットに笑いが止まらない様子です」(フジテレビ関係者)
さらにファンを喜ばせる発表で、話題作りにも抜け目がない。
「11月25日には、織田裕二さん(56才)が『踊る~』シリーズの主人公・青島俊作刑事役で“こっそり”出演していたことが、配給会社の東宝から正式に発表されました。これまで『踊る~』は2012年の映画『THE FINAL』で幕を閉じたと思われていましたが、織田さんが登場したことで、ファンの間でスピンオフではなく、本編の再始動を待ち望む声が高まっています」(前出・芸能関係者)
かつては主要キャストを演じる織田と柳葉敏郎(63才)は演技の方向性で対立。柳葉が「ぶっちんときてしまった」と発言するなど2人の確執も取り沙汰されたが、織田の心を解きほぐしたのは、盟友たちの存在だった。
「共演NGで犬猿の仲といわれた織田さんと柳葉さんですが、それもいまや昔の話。フジテレビから長年『踊る~』の続編を打診されてきた織田さんは、『室井~』の製作決定を知らされ、『柳葉さんがやるなら……』と前向きに検討するようになったのです。
現在2人の間にわだかまりはありません。その証拠に、公開されたメイキング映像には、出演シーンを撮り終えた織田さんに、柳葉さんが花束を差し出し、がっちりと抱き合う姿が映っていました」(映画関係者)
もうひとり、織田の気持ちを変えたのが、フジの“レジェンド”だ。
「BSフジの亀山千広社長です。フジテレビの社長も務めた人物ですが、今回の『室井~』の前編、後編ではプロデューサーとして名を連ね、往年のキャストらにも出演をオファーしていました。『踊る~』の正当な続編が作られるなら、亀山社長も確実に製作にかかわるはず。織田さんにとっても、苦楽を共にした亀山社長が現場にいることはとても心強いでしょう」(前出・フジテレビ関係者)
青島刑事の復活となれば、気になるのは深津絵里(51才)が演じてきた女性刑事・恩田すみれの存在だ。
「映画『THE FINAL』で事故に遭ったすみれの生死については明かされていませんでしたが、今回、劇中で室井の口から『存命だが、後遺症に苦しんでいる』という説明がありました。深津さん本人は出演に乗り気ではないようですが、フジテレビとしては、深津さんの心変わりに一縷の望みをかけているのでしょう」(前出・映画関係者)
公開されたメイキング映像の中で、「『踊る』は新境地に行くそうです」と語りかけた織田。ファンも新たな青島刑事を心待ちにしている。
※女性セブン2024年12月12日号