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《血まみれパーカーを勤務先に》素潜り漁師マサル、暴行事件の関係する知人女性につきまとい行為で警察トラブルに「徐々にエスカレートして…」

NEWSポストセブン 2024年12月2日 7時13分

 2024年9月現在、チャンネル登録者数は200万人を突破している人気YouTuberの素潜り漁師マサル。山口県出身の26歳だ。無人島でのサバイバル生活を撮影した動画が人気で、その再生数は数百万単位のものが多い。この6年で総再生回数は4億9600万回を超えている。

 マサルは東京と沖永良部島(鹿児島県)を行き来しながら動画撮影をしている。マグロの加工工場を経営し、通販事業も手掛けている。ところが、そんな彼は現在、ある“トラブル”を抱えていた。【全3回の第2回。第1回から読む】

 今年4月、マサルは『15発殴られてボコボコにされました。助けてください。』と題された動画を投稿した。300万回以上、視聴されている動画を見ると、マサルの左目の下は大きく腫れあがり、鼻には血が付いている。一体、何があったのか。

 マサルは事件の顛末を動画で語っている。友人のA子さんとBさんを自宅に呼び、飲み会をしたときのこと。A子さんが呼んだ知人Cさんとマサルがトラブルになり、無抵抗のまま15発殴られたという。Cさんは警視庁に逮捕され、後に有罪に。さらに反社会的勢力の人間であることがのちにわかっている。

 さらに、マサルは動画内で友人だったA子さんについて「反社との交流がある」などと話したり、A子さんのフルネームと写真をネット上に投稿。一部のSNSでの投稿は削除されているが、現在もYouTubeに投稿された動画は残っている。A子さんの友人が語る。

「A子は、現在も誹謗中傷に苦しんでいます。彼の投稿によって、反社と付き合いがある人間として扱われてしまい、仕事相手には迷惑がかかり、離れていった友人もいると聞いています」

A子さんが語った事件の「真相」

 NEWSポストセブン取材班は、A子さんに取材した。現在もSNSに寄せられる「反社に守ってもらえよ」などといった、彼女を誹謗中傷するコメントを振り返りながら、これまでの経緯を話した。

 A子さんによると、マサルと出会ったのは、2021年ごろだったという。インスタで好きなYouTuberとしてマサルをメンションして投稿をすると、本人からすぐにDMが来て交友が始まった。それから約2年半の間、A子さんはマサルが拠点としている沖永良部島に遊びに行くなどしていった。

「マサルさんが被害に遭った暴行事件のあった日は、今年の2月10日から11日にかけて、彼の家で、Bさんと3人でいた日のことです。日付が変わって、11日はマサルさんの誕生日でしたから。

 10日の18時から飲み始め、みんなかなり酔っていました。マサルさんがクラブのVIPに行きたいというので、そのあたりに詳しい私の友人だったCさんを呼んだんです。彼はガールズバーの経営をしていると聞いていました。飲食店で会った友人で時折連絡をとっていました」

 その後、A子さんらがマサルの家を離れてから、Cさんとマサルはトラブルになり暴行事件が発生した。

「あの夜は全員、相当酔っていました。私自身も記憶が不鮮明な部分もあります。一緒に居たBさんによると、マサルさんがCさんにも『お前どうせ俺より稼いでいないだろう』などと言っていて険悪な雰囲気でした。いつも以上に彼は酔っ払っていました。私が呼んだ人に暴行を受けたことは本当に申し訳ない気持ちでいます。

 しかし、誓ってCさんが反社会勢力の一員だったとは知らなかったですし、事件のあとのマサルさんの行為は、度がすぎていて、とても耐えられるものではありませんでした。

 マサルさんが反社の方に家がバレて怖いというので、私も責任を感じ、引っ越し費用の負担をしようとしたんです。でも、当初の引っ越し費用70万円ではなく、休業補償1000万円×4カ月分など法外な値段を要求するようになった。さらに私の個人情報も平気でSNSで流していた」

恐怖を感じるマサルの行為

 マサルの行為は徐々にエスカレートしていったという。

「『お前の実家と親の職場を特定した』とも言われましたし、私の仕事の関係者に私が反社との付き合いがあると連絡していた。こういった事実でないことを晒されたことで、縁をきられてしまった友人もいます。私も自分の身に危険があると思って引っ越しました」

 実際にA子さんの携帯には、自身にとって耐えがたいマサルからの投稿やメッセージの数多くが残されていた。

 事件が発覚したばかりの2月13日ごろ、マサルはインスタのストーリーでA子さんのアカウントのプロフ画面のスクショにA子さんの実名を添えて、「←こいつが1番の犯人」などと投稿していた。

 3月にはLINEでA子さんに『あなたは一生呪うことにしました。どうぞよろしくお願いします』(原文ママ、以下同)とメッセージを送ったかと思えば、4月27日にはXで、A子さんの本名出した上で『「反社」とズブズブなのになんで店舗借りれたんだろ。とりあえずインフルエンサー、芸能人は全員縁をきったほうがいいです』と投稿した。

 マサルはその後もインスタのDMやLINEで、『お前みたいなゴミがのうのうと生きて行けると思うなよ』『半年経ったけど俺は殺される計画立てられているみたいだしお前死ね』などと送っていた。

「彼から私の携帯に直接、届いたものと、ネット上に流出させられたもの。私としてはもう耐えるしかないという状況でした。しばらく携帯を見るのもかなりしんどかったです」

 当初はA子さんはマサルに対する申し訳なさから返信をしていたが、それもしなくなると、6月にマサルは勤務先に訪れたという。

「最初は彼の友人が様子見のように入ってきて、その後に彼が入ってきたそうです。運良く私はお店にいませんでした。クリーニング代を請求する目的で、2月の暴行事件の際に着ていたとみられるパーカーを置いていったんです。それがこれです」

 ビニール袋に詰められたパーカーを手に話を続ける。

 これらの行為に耐えられず、A子さんは弁護士とともに、インターネット上での名誉毀損行為などについて警察に相談した。9月には、警視庁がマサルのつきまとい行為について、東京都迷惑防止条例違反になる可能性があるとして警告したという。

「それ以降、直接のやり取りはないですが、最近『許すことにした』といった趣旨のメッセージがきました。なぜ彼が私を許すのでしょうか。私自身はもう彼を許せない。今でも誹謗中傷はありますし、そもそも彼は問題のYouTube動画を消していない」

 続編では、NEWSポストセブンの直撃取材にマサルが応じ、騒動について口を開いた。

(第3回に続く。第1回から読む)

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