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《雅子さま、誕生日文書の遅延が常態化》“丁寧すぎる”姿勢が裏目に 混乱を放置している周囲の責任も

NEWSポストセブン 2024年12月15日 11時15分

 雅子さまが61才の誕生日を迎えられる直前、「誕生日文書の遅延」というハプニングが起きていたのだが、実は今回が初めてではない。療養中の雅子さまにご無理を強いることはできないが、「国民の期待に応える皇后のお姿」を支え、実現させるのもまた、周囲の役割なのではないか──。

《今年も多くの方に支えていただきながら、こうして無事に誕生日を迎えることができましたことに感謝しつつ、日頃より皆様から寄せていただいている温かいお気持ちに対し、改めて心から御礼をお伝えしたいと思います》

 雅子さまは12月9日、61才の誕生日を迎えられた。同日、両陛下は上皇ご夫妻へのご挨拶のため、仙洞御所に足を運ばれた。

「雅子さまは、沿道に集まった人々に顔がよく見えるよう座り方を工夫されていました。リラックスされた表情でした」(皇室記者)

 冒頭は、雅子さまが1年を振り返り、感謝を込められた「誕生日文書」の一部。およそ3600字にもおよぶ、“力作”だ。

「かつては誕生日に際して会見が行われていましたが、2004年の療養入り以降は、文書でご感想を明かされるのみにとどまっています。今回、宮内庁の担当記者からは“文書で構わないから、質問に回答する形式はどうか”と要望があったそうですが、実現はしませんでした」(別の皇室記者)

 話題は多岐にわたる。能登半島地震などの自然災害、世界で続く紛争、環境問題、物価高、愛子さまのご活躍、そして、地方公務や国賓としてのイギリスご訪問など、さまざまなテーマが盛り込まれている。

「雅子さまは皇后というお立場と、皇后の発する言葉の影響力の大きさをよくご存じです。だからこそあちこちに目を配られ、丁寧な文書になっているのでしょう」(前出・別の皇室記者)

遅延は「当然のこと」と認識

 年々長くなる文章には、あらゆることへの思いを正しく、誤解されることなく伝えたいという雅子さまのお気持ちがにじみ出ている。

「過去には文書の公表後に、些細な言い回しの修正や単語の追加などが行われたこともありました。それは皇太子妃時代、雅子さまへの心ないバッシングが続いた時期のことでした」(皇室ジャーナリスト)

 だが“丁寧すぎる”姿勢が裏目に出ることもあった。

「例年、ギリギリまで内容を吟味し、推敲を重ねられます。あまりに没頭しすぎて、記者たちに文書を渡すはずの時間を過ぎてしまうこともままありました」(前出・皇室ジャーナリスト)

 2024年は誕生日当日が月曜日だったこともあり、12月6日金曜日の夕刻に、テレビと新聞の担当記者に宮内庁から文書が配布される予定だったという。

「文書は手渡しで配布される予定でした。しかし、時間になっても一向にその気配がない。夕刻を過ぎ、夜が更けてからも届かないため、担当記者たちは一旦“解散”になりました。結局、日付が変わりそうになるタイミングまでずれ込み、文書はメール配布でした。『遅延常習』の背景には、不完全なものを急いで出すより、時間をかけてでも完成度を高めたいという雅子さまのお考えがあったのでしょう」(前出・別の皇室記者)

 2024年は誕生日直前の11月に三笠宮妃百合子さまが薨去され、雅子さまはたびたび弔問に出向かれるなど、文書作成の段取りは例年通りとはいかなかったはずだ。

「それを考えれば、“誕生日前日までに文書が完成しない”といったことが起きてもおかしくありませんでした。むしろそういった事態にまで至らなかっただけでも、担当記者は安堵していました」(前出・別の皇室記者)

 だが、遅延が“当然のこと”と周囲に認識されていること自体が問題をはらむ。雅子さまの誕生日に際しては、文書と同時に、医師団の見解が公表された。そこには2024年も例年と同様、《御快復の途上にあり、依然として御体調には波がおありです》と記されている。

「『四大行幸啓』に数えられる公務などは事前に念入りに体調を整えられて臨まれていますが、公務が続いたりすれば、お疲れが出ることもあるわけです」(前出・皇室記者)

 そうなれば、文書の作成に時間がかかることも起こりうるし、実際に遅延は発生した。

「遅延が常態化しているのだから、そうした事態を事前に見越して、雅子さまに早め早めの進行を進言してお支えする側近がいてもよさそうなものですが、それが誰もいない。だから、遅れが毎年のように起きるのです。“また今年も遅れた”という印象が定着したら、雅子さまにメリットは何ひとつありません。

 国民は雅子さまのご体調が完全快復することに期待を寄せているので、こまごまとした遅延や遅刻で期待を裏切る必要はまったくない。にもかかわらず、誕生日文書をめぐる混乱を放置している周囲の責任は大きいです」(宮内庁関係者)

被害が「去年の話」になってしまう

 それでも雅子さまは、2024年末も、果たすべき務めに邁進されようとしている。

「雅子さまは天皇陛下とご一緒に、12月中旬に石川県を訪問される予定です。元日に発生した能登半島地震のお見舞いのために2度足を運んだのに続き、3度目の今回は、9月に発生した豪雨のお見舞いです」(別の宮内庁関係者)

 例年、雅子さまの年末のご日程はかなり余裕を持ったものだ。新年の諸行事のご負担はとりわけ大きく、皇后になられてから、12月の誕生日以降に地方にお出ましになったのは、2019年に台風のお見舞いのため宮城県と福島県を訪問されたときのみだ。5年ぶりの「年末の地方お出まし」となる。

「寒さが厳しい石川県に年内に足を運ばれる理由は、2025年になってからでは、地元の人にとって被害が“去年の話”になってしまうからです。地元の人も、お見舞いを受けてから新年を迎えることで、気持ちも新たになるはずです。そうしたこともお考えになり、陛下と話し合って年内の訪問という結論を出されたのでしょう」(前出・別の宮内庁関係者)

 雅子さまのお気持ちに周囲は応えなければならない。

※女性セブン2025年1月1日号

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