1991年に設立したチョコレートメーカー「グランプラス」。同社は100年以上の歴史を持つ、ベルギー「ピュラトス」社が伝統的な製法で生み出すクーベルチュール(「クーベルチュール」とは、フランス語で「覆う」という意味。チョコレートの場合、加工用のなめらかなチョコレートを指す)を使用。
そんな“ベルギー生まれ日本育ち”のチョコレートがラグジュアリーなギフトボックスになった。
上段にはピスターシュやシャンパリーノなど、ひと口サイズのトリュフが24種類。
「北海道産の生クリームとクーベルチュールを合わせ、コクがあり、滑らかな食感です。
また、愛媛県産の中山栗とラム酒をブレンドした『和栗』、国産の紅玉ピューレの甘酸っぱさが香る『りんご』、千葉県の日本酒(古酒12年)と芳醇なダークチョコレートを組み合わせた『SAKE』など、日本各地の素材とのマリアージュも好評です」(取締役営業本部長の安留成行さん・以下同)
華やかで精巧な一粒はすべて、ショコラティエによるセミハンドメイドの手法を採用。
「型に流し込むといった作業は機械で行いますが、仕上げはショコラティエによる手作業です。繊細な模様や形状など細かいディテールを表現しています」
中段に並ぶのはペカンナッツショコラだ。
「ローストしたクルミ科のペカン(ピーカン)ナッツに、キャラメル・ココア・抹茶・和三盆の風味をつけて、クーベルチュールで包み込んだ一品。渋みが少なく、やわらかいナッツの食感も楽しめます」
下段には伊予柑・柚子・檸檬を使った「和素材ピールチョコ」を詰め込んだ。甘さとほろ苦さのある伊予柑、芳醇でほどよい酸味の柚子、爽やかな檸檬──20年以上積極的に有機栽培に取り組んでいる愛媛「星光農園」のピールとチョコレートの相性は抜群だ(柚子ピールは有機栽培ではない)。
「オレンジの皮を合わせることが一般的ですが、日本のメーカーとして国産素材にこだわり、柑橘農家さんとともにピールチョコを作り続けています。ベルギーと日本の融合を謳う弊社の象徴的な商品と考えています」
ほかにも山形の白桃や宇治抹茶など、コーティングする素材は「天然・自然・無添加」がモットーだ。
多くは防腐剤や防カビ剤などを使用せず、トリュフなどに用いるガナッシュ(チョコレートと生クリームを混ぜたチョコレートクリーム)は、リキュールのような純度の高いアルコールを使い、保存性を高めている。
蓋を開けた瞬間、歓声が上がりそうな本商品。クリスマスや年末年始に味わったり、贈り物としても楽しみたい。
【商品DATA】
『グランプラスセレクションギフト ザ クラシック 3段』/グランプラス/1万7820円
東京・浜松町の直営店「グランプラス浜離宮」やオンラインショップで購入可。バレンタインシーズンには、全国46か所のデパート(丸井今井函館店・大丸東京店・そごう千葉店・阪神梅田本店・山形屋〈鹿児島〉など)の催事に出店する。
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2025年1月1日号