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【「笑い飯」インタビュー】2度目の上方漫才大賞は「一応、ねらってはいた」 西田幸治は50歳になり「歯が3本なくなりました」

NEWSポストセブン 2024年12月15日 11時13分

 M-1王者であり、今春に2度目の上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ・笑い飯。コロナ禍の2020年7月に結成20年を迎えると、劇場が再開された翌2021年から単独ツアー「笑い飯の漫才天国」を実施し、今年もツアー中だ。哲夫(49)と西田幸治(50)に、2度目の受賞の心境や50歳を迎える近況を聞いた。(前後編の前編)

 * * *

──2人もいよいよ50歳になる年を迎えましたね。

西田:僕は歯が3本なくなりました。割れてもうて。いま、インプラント入れ待ちです。

哲夫:頭はほぼ真っ白になりましたね。染めてるから、わからんと思うんですけど。ヒゲにも白いものが混じり始めて。

──そんな節目の年の春に2度目の上方漫才大賞を受賞されました。あれは事前にそれとなく伝えられているものなのですか?

西田:いや、いきなり言われて。驚きましたけど、一応、ねらってはいたんですよ。それを意識して、3年連続で全国ツアーもしていましたし。マネージャーも「ねらっていきましょう」という感じで。うまくいきましたね。

──2回以上の受賞となると横山やすし・西川きよしや、オール阪神・巨人など、すごい方たちばかりですよね。

哲夫:ほんま、周りの方たちのお陰ですね。うまいこと、してくれはりました。

──下世話な話で恐縮ですが、1ステージあたりのギャラも上がるんですよね?

西田:1年後みたいですよ。(プラス・マイナスの)岩橋が言うてました。でも、あいつは上がる前に解散してしまったから。ははははは。

哲夫:おれ、上がっとったで。

西田:えっ。ちゃんと見てないからかな。そのへん、あんま気にしてないんで。

──上方漫才大賞は、毎年のように「次は銀シャリだろう」と言われていて。その銀シャリの2人は喜んでいましたけど「これでまた延びたな……」と言っていました。

西田:それは申し訳ないな。1回でも十分やのに。獲ってしかるべき人は他にもいるんですけどね。でも、もらってしまったものは仕方ないんで。もらえるもんはもらっとかんと。

「漫才天国」で新ネタ3本

──毎年恒例になりつつある単独ライブ『笑い飯の漫才天国』は、今年は全国は回らないんですね。

西田:大阪と東京で1回ずつです。大阪はもう終わってしまったんですけど。

哲夫:全国ツアーは3年続けてやったんでね。あっちのほうが特別なんです。また通常に戻った感じです。

西田:ほんまは、やりたいんですけど一回、寝かそうか、と。

──東京はゲストがものすごく多いですね。8組ですか。

西田:あれもこれもええなって言ってたら、全部いけたみたいな感じで。でも僕らも新ネタを3本用意したので。

哲夫:ライブのタイトルに「笑い飯の……」ってあるんでね。ゲストが多いからって、僕らも1本というわけにはいかないじゃないですか。

──哲夫さんは最近、実家のある奈良に完全に拠点を移したんですよね。

哲夫:もう大阪の家は引き払いました。でも、仕事の中心は大阪ですよ。

──愛車のRX-7で大阪まで通っているのですか。

哲夫:RX-7はもうあんまり乗ってなくて、今はMX-30に乗ってます。マツダの電気自動車です。環境にいいんで。あとはときどき電車で行くこともありますけど。

「笑い飯西田のいきいきチューブ」

──西田さんは相変わらず自転車でNGK(なんばグランド花月)に通っているのですか。

西田:はい。僕も家を建てて。カステラを切ったような形の、同じ形の家が何軒か並んでいるタイプの。

──東京の拠点はまだあるんですか?

西田:ありますよ。五反田に。ただ、仕事は断然、大阪が多いです。比率的には9対1ぐらいじゃないですか。

──西田さんのYouTubeチャンネル『笑い飯西田のいきいきチューブ』は最近、まったく更新されなくなってしまいましたね。川や沼で、網でガサガサやって、生き物を捕獲するというチャンネルでしたが。もう少しで登録者数も1万人に到達するところだったのに。

西田:ははは。もう、ぜんぜんやってないですね。飲みに行けるようになったので。コロナのとき、時間に余裕があったので始めたんですけど。

──情熱はもうない?

西田:なくはないですけど、どちらかというと飲みに行く情熱の方が勝ってしまうんで。

(後編に続く)

◆取材・文/中村計(ノンフィクションライタ)

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