埼玉県内に住んでいたトルコ国籍の在留クルド人、ハスギュル・アッバス被告(21)をめぐり、インターネット上では大きな議論を呼んでいる。
「ハスギュル被告は、今年の1月に川口市内のコンビニの駐車場に停めた乗用車の中で都内の女子中学生に性的暴行を行ったとして、不同意性交容疑で逮捕されています。この事件で、5月には県青少年健全育成条例違反罪で懲役1年、執行猶予3年の有罪判決が確定しています。
釈放されたハスギュル被告は、その約4カ月後の9月13日に、またも川口市内の別のコンビニの駐車場の車内で、12歳の少女に性的暴行をして、不同意性交の罪で起訴されました。現在、さいたま地裁で公判が開かれており、年末に判決が言い渡されるのを待つ身です」(大手紙社会部記者)
被告は難民申請中の仮放免の状態だった。国は仮放免者に対して、就労や健康保険への加入を認めていない。
「クルド人を川口から一掃する必要がある」「野蛮すぎる」「なぜ日本人が被害に遭わなければいけないのか…」
さらに、インターネット上では「なぜ、1回目の裁判で執行猶予がついたのか」と判決内容に疑義を唱える声もある。1年間に2度も少女を襲ったとされるハスギュル被告はどのような人物なのだろうか。
「意外とシャイな性格」幼少期のアッバス被告
「先に来日した父親を追って幼少期に日本に移りました。勉強どころか言葉も分からない環境に、自分の意志とは関係なく連れてこられた。『中学校で、学校に通うのを辞めた』と本人は言っていました」(クルド関係者)
NEWSポストセブン取材班は被告を詳しく知る別の人物にも話を聞くことができた。
「うちの子供がアッバスと同じ小学校に通っていたんです。彼はヤンチャというか……問題を起こすクルド人は多くいますが、当時から彼は特に有名でした。小学生の頃、彼は公園に緑色の自転車で現れ、気に入らないことがあると別の小学生に暴力をふるい、カツアゲしていたんです。
何かあると衝動的に殴ってしまう性格だったのではないでしょうか。被害者も泣き寝入りするしかなかったようです。うちの子供には彼には近寄らないように伝えていました」
このような小学校時代を経て、中学に通わなくなり、家業である解体業を手伝っていたというハスギュル被告。
「そもそも仮放免中のクルド人は仕事をしてはいけないはずですが、中学生でも平気で働いています。ゴミ拾いとか、簡単な作業だけを手伝うならまだしも、普通に無免許でも車を運転する人もいます。アッバスは中学生で公道で平気でトラックを運転して、横転する事故を起こしています」(同)
そして、近年は車高が極端に低い、古い大型のセダンを運転していたハスギュル被告。SNS上では、友人が撮影したものだろうか、トンネル内を轟音を立てながら走る車を楽しそうに運転している被告の動画も投稿されている。
「彼は意外とシャイな性格ですが、スイッチが入ると別人のようになってしまう。現に一時、埼玉県警の警察官に食ってかかり、公務執行妨害で逮捕される彼の動画も拡散されたことがあります」(クルド関係者)
非常にセンシティブで難しい問題
在留クルド人は月曜日から土曜日までの週に6日間働き、日曜日に仲間と酒を飲み交わすことが多いという。ある日曜日の夜、記者はクルド人が集まるJR蕨駅前やJR西川口駅前で取材を試みた。
ハスギュル被告について尋ねると、陰部を表す日本語を連呼するクルド人の若者が印象的だった。記者が数人に囲まれて店を出られないような状況を作られることもあった。酒に酔っていることもあるだろが、日本語能力はそう高くないように感じられるケースが多かった。
「すべてのクルド人が事件を起こすわけではありません。ただ、川口市民がクルド人を恐れる理由は、それ相応にあるんです。
ニュースに取り上げられるような大きな事件はそう多くはないのかもしれませんが、若い女性が声をかけられて怖い思いをしたり、夜に塾に通う子供を送り迎えしないといけなかったりと、生活に支障が出ているのも事実です。その一方で、まじめに生きているクルド人もいる。非常にセンシティブで難しい問題なんです」(前出・クルド関係者)
ハスギュル被告の裁判結果に、注目が集まっている。