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〈キモすぎガチで声出た〉虫混入騒動の人気麻辣湯専門店、店員は「虫は野菜に入ってた。洗っているし今はもう大丈夫」実際は乾麺に…運営会社は「調査が終わっていない」と回答

NEWSポストセブン 2024年12月17日 11時15分

 近年、食品の「異物混入」がSNSで拡散されることで、騒動になる事例が増えている。直近で、SNSのなかで物議を醸したのが、11月に写真付きで投稿された、このような発信だった。

〈まじでだいすきで週3たべてたけどもうトラウマでたべれん みんなも気をつけて〉
〈楊国福 銀座店の麻辣湯に幼虫混入 キモすぎガチで声出た〉

 添付された写真には、麻辣湯のスープに白く小さい幼虫が何匹も浮いている様子が写っていた(現在は削除済み)。中国発の飲食チェーンである「楊国福マーラータン」は、唐辛子や花椒をはじめとするスパイシーなスープが特徴的な「マーラータン(麻辣湯)」の専門店。全世界で7000軒以上を展開するグローバルチェーンで、都内だけでも渋谷や池袋、銀座や吉祥寺など多数出店している。

 そんな大人気店だが、銀座店だけでなく他店舗の口コミでも衛生面に苦言を呈す書き込みが多数見られる。上野店では〈具材を入れるボールに虫が付いていた〉、池袋東口店では〈スープの中にウジ虫が1匹入っていました、非常にショッキングです〉といった具合だ。この疑惑は本当なのか──。本誌・週刊ポストの記者は実際に銀座店へ足を運び、店員に話を聞いた。

店を訪れると大繁盛

 有楽町駅から徒歩で10分ほどに位置する銀座店。モダンな外観に明るい照明が印象的。客やフードデリバリーの配達員がひっきりなしに出入りし、平日であるにもかかわらず店は大繁盛。

 同店では、入店と同時に大きなどんぶりを手にし、そこに野菜、海鮮、肉などを自由に入れる。肉も野菜も同じ重さなら同じ値段で最終的には「グラム数」で値段が決まる仕組みだ。自分の好きな具材を取った後、レジで麺とスープの種類を決める。今回は一番人気のものを注文。着席してから5分程度で料理が運ばれてきたが、そのスープの中には異物は見られなかった。

運営会社の回答は…

 日本語が不慣れなスタッフが多かったが、日本語の対応ができるレジ担当のスタッフに話を聞いた。

──虫が入っていたとSNSで話題になっていたと思うが。
「これはサラダに入っていたものです」

──客足は減りましたか。
「そんなのは全然ない」

──野菜に入っていた? それともスープに?
「野菜に入っていた。今はもうだいじょうぶ。今はちゃんと洗ってるし、昔から洗ってる」

 淡々とそう答えると、スタッフはレジのほうへ戻っていった。「楊国福」の公式Xでは11月15日、〈10月15日と本日、保健所が銀座店を検査しました。来週の月曜日に検査報告書の申請に行く予定です。今後も積極的・定期的に保健所に各店舗の検査を依頼し、その検査報告書も皆様に公開いたします〉(ママ)と投稿。

 さらに11月19日には、〈顧問弁護士の立会いのもとで調査を行った結果、問題が発生したのは業務用スーパーで仕入れた非油揚げの乾麺である可能性が極めて高いことが確認されました。すでに保健所にも報告を行っております〉と投稿した。店員は野菜と言っていたが、実際は乾麺に虫がついていたようだ。

 NEWSポストセブンが「楊国福」の運営会社である「大天元」に問い合わせると「調査が終わってない段階なので、取材には応じることができません」と12月13日に回答した。騒ぎになってから1か月……人気店ゆえに衛生面は気になる問題だ。

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