「こんにちは。お歌がきれいでしたね」──2024年12月14日、東京・北区の小学校を訪問された秋篠宮ご夫妻。会場から「握手してください!」という無邪気な声が飛ぶと、児童一人ひとりに声をかけ、握手をされるサプライズプレゼントを贈り、歓声を集めた。児童たちの前で終始、穏やかな笑みをたたえていた紀子さま。その表情は長男の大学受験というプレッシャーから解放された母そのものだった。
秋篠宮家の長男悠仁さまが2025年春、筑波大学へ進学することが決まった。学校推薦型選抜入試に合格し、同大の生命環境学群生物学類に進まれると宮内庁が12月11日に発表。会見では2つのことが強調された。
「まず高校の成績表にあたる悠仁さまの調査書が『A段階』で、学内で推薦を受けられるほど優秀な成績だったこと。推薦の要件をしきりに説明していたのも、繰り返されてきた“悠仁さまの成績が不振だ”という報道をかなり意識してのことでしょう」(皇室記者)
もう1つが、筑波大へ照準を絞った時期だ。
「2023年6月に筑波大を見学して以降、悠仁さまが筑波大の環境に惹かれていったことも繰り返し言及されました。つまり、高校2年生の夏前から筑波大が志望校で、一般入試をするつもりだったが、たまたま成績が優秀だったから推薦入試にした、ということでした。しかし、会見中に苦笑いを浮かべる出席者もおり、後付けの説明の印象は拭えませんでした。もともと、紀子さまの“意中の大学”は別にあったのではなかったかと受け止めている関係者がほとんどです」(前出・皇室記者)
実際、筑波大も急転直下、将来の天皇を受け入れる体制を慌てて整えようとする様子がうかがえる。
「筑波大は2024年10月に、生物学類の研究者を新たに募集し始めました。この募集に関しては、関係者の間で『悠仁さまのために、マンツーマンで指導するための人員だ』という声もあり、悠仁さまが受験することがわかってから、慌ててスタッフの増員を図ったとみられています。少なくとも、以前から悠仁さまが筑波大志望だった事実は、大学側には伝わっていなかったのでしょう」(皇室ジャーナリスト)
振り返れば、幼稚園から小学校、中学、高校と、これまでの悠仁さまの進路は、紀子さまが切り開いてこられた経緯がある。しかし、多感な時期を迎えた悠仁さまは、徐々にご自身の意思を貫こうとされるようになったという。
「紀子さまに対して強い口調で意見され、ぶつかることも増えてきました。そうしたとき、悠仁さまの側に立たれたのが秋篠宮さまです。生物学に造詣の深い父子は共通の話題も多く、いつの間にか、悠仁さまと秋篠宮さまがお2人で出かけられる機会も増えていきました」(前出・皇室記者)
その結果、大学決定の過程では、紀子さまが“蚊帳の外”に置かれることになったという。
「ただ、これは当たり前のこととも言えます。悠仁さまはすでに成人しており、ご自身の進路をご自身で決めたいと考えられるのは極めて自然なこと。紀子さまもそのことはよくおわかりのはずです」(前出・皇室記者)
悠仁さまの大学合格が公表されるのと前後して、紀子さまにも“ある変化”があったそうだ。
「私的な外出が増えているそうなのです。紀子さまは、秋篠宮さまと結婚された翌年に長女の小室眞子さんを出産し、悠仁さまが成人されるまでの33年間を母として過ごしてこられました。悠仁さまの大学進学も決まり、これで子育ては一段落という思いもあるのでしょう。子育てに代わって情熱を注げることを探しておられるような印象も受けます」(宮内庁関係者)
※女性セブン2025年1月2・9日号