寝具ブランド「KOHYOHLIFE」を展開する「ランエン」。同社が販売する多機能マットレスが「テコリア」だ。
理想的な寝床内環境(就寝時の布団の中の温度や湿度)は「温度が33±1℃、湿度は50±5%」といわれている。
そこで本製品は、内蔵されている特許技術の「多機能循環機」により、マットレス内に空気を循環させ、温度と湿度をコントロールする。
「マットレス下部の吸気部から室内の空気を取り込んで湿気を排出し、快適な温度を保ちます。シングルサイズの場合、直径約1cmのチューブが6本内蔵されており、表面にある無数の穴から空気を放出し循環する仕組みです」(同社営業部の宝田勇さん・以下同)
循環させる空気は、温風・送風・高温風の3種類。
「温風モード」は20〜37℃の範囲で、1℃刻みで温度調整が可能だ。
「冬場のおすすめは33℃。就寝15〜30分前にスイッチを入れておくと、布団に入った瞬間のヒヤッとした冷たさがなく、じんわりと気持ちのいい温もりを実感いただけます」
入眠時間が短くなったという声も多いという。
冬場は就寝時の寒さ対策としてエアコンや電気毛布、湯たんぽなどを併用する人も多いが、乾燥や低温やけどのリスクがある。その心配がこの製品にはない。
夏や梅雨時は「送風モード」が最適だ。取り込んだ空気が熱や湿気を効率よく外部に逃がしてくれる。
そして、内部を除湿し、ダニやカビを死滅させるのが「高温風モード」だ。
「布団の中には30万〜100万匹のダニがいるといわれています。本製品は50℃の高温風モードの際、掛け布団で“フタ”をして内部温度を60〜65℃まで上げ、4時間で98%のダニを死滅させます。湿度は20〜30%まで下がり、カビ対策にも有効です」
このとき、枕やクッション、ぬいぐるみなどを掛け布団の中に入れると同様の効果を得られる。スイッチひとつで天日干しの手間から解放されるのはありがたい。週1ペースが理想だ。
いま使っているマットレスや敷き布団にプラスして使用することもできる。畳やフローリングに直接敷いても差し支えない。稼動音も24.9dB(鉛筆の筆記音程度)と静か。
「寝床が冷たい」「ジメジメしている」「マットレスを干すのが重労働」「ダニが気になる」──さまざまな悩みを解消し、安眠を叶えてくれそうだ。
【商品DATA】
『空気循環マットレス テコリア』/9万6800円/ランエン/(メーカー希望小売価格・シングルサイズ:厚さ6cm)
サイズ/幅97×長さ195cm(シングル)。サイズはほかにセミダブル、ダブル、クイーンがある。また厚さは各サイズに6cm、12cm、20cmがある。
冬場に多用する「温風モード」の電気代は1時間2.7円(1kWhあたり31円で計算)。リモコン附属。
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2025年1月2・9日号