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安倍昭恵夫人がトランプ次期大統領と面会「仕掛け人は麻生太郎・元首相」説が浮上 「石破首相に恥をかかせるため」の見方も

NEWSポストセブン 2024年12月24日 7時15分

 米国のトランプ次期大統領夫妻の招待で訪米し、フロリダの夫妻の私邸で夕食をともにしたことで、久しぶりに脚光を浴びたアッキーこと、安倍昭恵・元首相夫人。「外務省は知らなかった」「トランプに会ってもらえない石破茂・首相を出し抜いた」など外野はかまびすしい。

 当の本人は、〈大統領就任後はなかなかお会いすることもできないと思ったので、できれば一言お礼とお祝いを言うためにお会いしたいとお願いしたところ夕食会にお招きいただきました〉とXに書き込み、手書きで〈To Akie,With love〉と加えられたメラニア夫人のネームカードの写真をアップしたり、〈イーロンマスク氏にもお会いできました〉と投稿したりなど大はしゃぎ。

 さらなるサプライズだったのは、トランプ氏が翌日の会見で、昭恵夫人を通じて石破首相に著書や記念品を贈ったと明らかにし、「会いたいと思っている」と発言したことだ。

 この発言を受けて国会では野党議員が、トランプ氏が石破首相と面会の意向を示しているのは「昭恵さんのおかげ」と持ち上げ、岩屋毅・外相は「昭恵夫人は民間人だが日米関係できわめて重要な個人的関係を有している。旧交を温めたのは大変好ましいことであって、歓迎すべきと考えている」としている。

 いきなり政治の表舞台に登場した感のある昭恵夫人。しかし、安倍家の地元・山口県下関では忘れられつつあるようだ。下関の政界関係者が語る。

「最近は下関ではほとんど姿をお見かけしません。政治活動にも距離を置いているんじゃないですか。安倍元総理の秘書だった前田晋太郎・市長が出馬する2025年3月の下関市長選にも、昭恵さんは応援にも来ないんじゃないかと言われています。前田市長はいまや安倍先生のライバルだった林芳正・官房長官にべったりですからね。昭恵さんの肝煎りでオープンしたゲストハウス・uzuhouseもこの12月に閉館しました」

 また、昭恵夫人が東京で経営していた居酒屋UZUの元スタッフ(現在は下関在住)に話を聞くと、「ちょっと最近はお話していないですね。下関には来られているとは思いますが、お墓がある長門のほうの家にいらっしゃることも多かったようです。安倍晋三記念館をつくるという噂もなくなったと感じます」と寂しげな口ぶりだった。

 それだけに、突然の華やかな“元ファーストレディ外交”の背後には様々な思惑が見え隠れする。政治ジャーナリストの野上忠興氏が言う。

「昭恵さんがトランプ夫妻と会食しても日本外交に影響があるとは思えません。ただし、昭恵さんは安倍晋三・元首相の政治団体『晋和会』の代表を引き継いでいる。同団体には2億円超の政治資金が残されており、“巨額のカネを非課税で相続した”との批判がある。それだけに、トランプ氏との面会は”ちゃんと政治活動をしている”と見せて批判を和らげる効果はあるのではないか」

 注目されるのはどのルートを通じてトランプ氏との面会が成立したかだ。

「官邸内では、4月に訪米して大統領選前にトランプ氏と会った麻生太郎・元首相や、安倍元首相の側近たちの個人的パイプが使われたと囁かれています。トランプに会えていない石破首相に恥をかかせるために仕掛けたという見方です。たしかに石破氏は安倍政権時代に反執行部だったし、麻生政権時代には閣僚ながら“麻生おろし”の先頭に立った経緯もある」(自民党関係者)

 先の総裁選でも麻生氏は高市早苗・経済安保相を推し、石破氏の当選阻止に動いていた。

 昭恵夫人の訪米にも関わったのか事務所を通じて麻生氏に問うたが、締め切りまでに回答はなかった。

 どこまでの狙いがある面会だったのか。

※週刊ポスト2025年1月3・10日号

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