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《まさかの巨人入り》阿部監督がマー君に惚れた「2009年WBCのベンチ裏」 幼馴染・坂本勇人との関係は「同じチームにいたくない」

NEWSポストセブン 2024年12月21日 7時15分

 手を差し伸べたのは“球界の盟主”だった──巨人が楽天から自由契約となった田中将大(36)を獲得することがわかった。

 田中の自由契約が報じられた直後、巨人は「ローテ若返り」を理由に獲得を見送る方針だと複数のメディアが報じていた。菅野智之(35)のメジャー挑戦に伴う先発補強は必須だったが、ソフトバンクからFA宣言した石川柊太(32)の獲得で埋める算段だった。しかし、石川の獲得に失敗したことで、事態が動く。巨人番記者が語る。

「まさに急転直下だったため、獲得に動いていたことを知らなかった幹部もいたほどです。きっかけは阿部慎之助監督(45)自らフロントに獲得を訴えたこと。今季菅野は150イニング超を投げていて、イニングを稼げる投手がほしかったようです。

 確かに巨人は先発ローテが揃っているように見えますが、若手も多く、来季も期待通りの活躍ができるとは限らない。田中は今季こそ1登板でしたが、それまでの3年間は平均150イニング投げている。1年通してローテを守れなくても、チームが苦しい状況で投げてもらえればという考えのようです」

 とはいえ「イニングを稼ぐ」だけなら田中でなくてもいい話。当然、あと3勝に迫った田中の日米通算200勝での興行も魅力的な条件だろうが、阿部監督にとって田中は10学年下でありながら敬意を払う対象だったようだ。

「2人は2009年のWBCに初選出されていますが、阿部は当時すでに日本球界を代表する捕手だったにもかかわらず、イチローや松坂大輔といった世界を代表する選手に囲まれたことでなかなか持ち味を出せず、城島健司の控えという立ち位置だった。

 一方の田中はまだプロ3年目ながら阿部や城島にも萎縮せず、自分の意見をズバズバ言える大物の片鱗を見せていた。試合でもバッテリーを組みましたが、阿部が“マー君はすごい投手になる”と褒めていて、食事にも連れて行くなど可愛がっていた。

 2013年のWBCでも再度バッテリーを組み、その年の日本シリーズでは楽天と巨人が対決することになりました。敗れたにもかかわらず阿部は“マー君の存在がチームを引き上げた”と脱帽しきり。巨人は日本一から遠ざかっていますが、マー君の野球への姿勢が“常勝・巨人軍”には欠かせないと考えているのではないか」(スポーツ紙デスク)

幼馴染・坂本勇人との関係

 懸念されるのが若手選手との関係だ。

「楽天に復帰した時も同様でしたが、いまの若手からしたら田中は“メジャーで活躍した大エース”。若手から気軽に声をかけるわけにもいかず、田中も接し方に苦労しているように見えた」(NPB関係者)

 ベテランと若手の“橋渡し”的活躍が期待されるのが坂本勇人(36)。小学生時代にバッテリーを組んでいた幼馴染であり、坂本も田中の獲得報道に「彼は特別な存在なので、一緒に戦えるのはうれしいです」とメッセージを送っている。

「2人はライバル関係にあり、プロに入ってからもマー君は“勇人がいるチームには行きたくない”と、事実上の巨人NGを公言していたほど。互いに切磋琢磨したからこそ2人とも球史に名を残す選手になったのでしょう。同じチームでプレーする2人がどんな化学反応を起こすのか注目です」(前出・スポーツ紙デスク)

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