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【MEGA地震予測・2025最新版】「能登半島地震以上の大きな地震が起きる可能性」を指摘 北海道・青森、九州・四国、首都圏も要警戒ゾーン

NEWSポストセブン 2024年12月26日 11時15分

 2024年元日に発生した能登半島地震から早1年。11月末に再び能登で震度5弱、12月に入ると北は北海道、南は九州まで全国で小規模の地震が頻発しており、大規模地震への不安が高まっている。

 そんななか、数々の地震予測を的中させてきた地震科学探査機構(JESEA)の「MEGA地震予測」は、新たな大地震の前兆が見られると警鐘を鳴らす。JESEA主席研究員兼CTO(最高技術責任者)である中国人研究者の郭広猛博士が語る。

「2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震では、発生の半年前から全国的に地表の沈降が進みました。現在、それと酷似した動きが現われ始めており、1月の能登半島地震以上の大きな地震が起きる可能性があります」(以下、「 」内は郭博士)

 村井俊治・東大名誉教授が立ち上げたメールマガジン「MEGA地震予測」は、国土地理院が全国約1300か所に設置する電子基準点のGPSデータを使って地表の動きを捉え、1週間ごとの上下動の「異常変動」、長期的な「隆起・沈降」、東西南北の「水平方向の動き」などの主な指標を総合的に分析している。

 近年は、地表の動きの分析に加え、衛星画像データの解析などを組み合わせた「ピンポイント予測」を実用化。地震発生の切迫度がより高い時に限って発出するもので、2024年の的中率は80%を超えるという。

 そうした予測法を駆使した最新の結果が別掲MAPの警戒ゾーンだ。これらの地域を含むすべてのエリアには、現在、

〈1月8日まで〉
〈M5.5±0.5〉

 という「ピンポイント予測」が出されている。

「11月上旬から下旬にかけて、北海道東部から青森県、首都圏、能登半島を含む北信越、九州から四国など全国各地の地表から、衛星画像データの解析で地震の前兆と思われるガスの噴出を確認しました」

 以下、それらの警戒すべき地域を危険度順に詳しく見ていく。

南海トラフ地震も警戒

■北海道・青森警戒ゾーン

 12月上旬から中旬にかけて、北海道東方沖や十勝地方中部、根室地方北部などで小規模の地震が相次いで発生している。

「長期的な『隆起・沈降』では、根室半島から釧路を含む広い範囲が大きく沈降し、周囲との境目に歪みが溜まっていると考えられます。青森県の地表は東北ではなく、道央・道南の地表と連関して動く傾向があるため、青森も注意が必要です」

■九州・四国警戒ゾーン

 この地域では、愛媛県や宮崎県、鹿児島県などの電子基準点で7cm以上の大きな「異常変動」が観測されている。

「『隆起・沈降』では、九州全体の大きな沈降が続いています。2024年8月に最大震度6弱の日向灘地震が起きたことで気象庁から『南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)』が発表されましたが、まだエネルギーは放出されていないと考えられ、引き続き要注意です」

■首都圏警戒ゾーン

 首都圏の「異常変動」は、伊豆諸島や伊豆半島に集中している。

「伊豆諸島を震源とする地震でも、過去には地盤の緩い都心のほうが大きく揺れたこともある。『隆起・沈降』では、千葉県中央部の沈降が拡大しています」

 そのほかの「警戒ゾーン」で見られた地表の動きは上のMAPに記したが、能登半島には2024年元日の地震以降に新たな歪みが生じているという。

 最後に、郭博士が注意を促す。

「警戒ゾーンとして挙げた地域は1月上旬頃までの間、いつ大地震が起きてもおかしくない。年末年始も警戒を緩めないようにしてください」

※週刊ポスト2025年1月3・10日号

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