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《薄メイクになった小森純が振り返る平成ギャル》読者モデル時代は「撮影中に彼氏と編集長が大ゲンカ」、妊娠を機に巻き髪はストレートに「カラコン入れると目が乾燥して」の現在

NEWSポストセブン 2025年1月5日 16時12分

 NHK連続テレビ小説『おむすび』で“平成のギャル”が描かれるなど、ギャルの存在が再注目されている。なぜギャルに熱い視線が注がれるのか。“平成ギャル”として、月刊ファッション誌『Popteen』(角川春樹事務所)の人気読者モデルだったタレントの小森純さん(39)は“令和のギャル”事情をどう見ているのか。小森さんを直撃した。【全3回の第1回】

「すみません、『おむすび』はまだ見ていません。ギャルが描かれているのですか。またギャルが流行っているんですか? 誰がギャルを演じているんですか……知らなくて本当にすみません(笑)! 朝はとくに忙しくて、テレビを見ている時間は全然ないんです」

 横浜で会った小森さん、忙しいのもそのはず。3人の男児の子育てをしながら、同地でネイルサロンを経営しているのだ。

「ママ友の小学生の子どもたちが私たちの時代のようなギャルを目標にしている、とは聞きます。やっぱ、時代は回るというから、また昔のようなギャル文化の時代が到来するのかもしれませんね。でも、今のギャルは私の頃とは違うから」

 令和のギャルは平成と比べてファッションの派手さは控えめで、言動もキチンとした“いい子”なのだとか。

「令和のギャルはモデルを仕事だと思って、ちゃんとやってると思います。くみっきー(舟山久美子)世代から、そんなふうに変わってきた気がします。私が『Popteen』の読モ(読者モデル)をやっていた頃は、“いい子”ちゃんはいなかったですから。

 友だちに会うのが目的みたいな感じでした。月の半分ぐらい拘束されて、サクッと写真撮ったらお金もらえてラッキー! みたいなマインド。それが平成(笑)!」

 通話料払い忘れで携帯電話を止められたり、撮影に遅刻したり、ドタキャンしたり……、ハチャメチャなギャルたちばかりだったという。

「撮影当日の朝、『今日はカレシが泊まりに来たので行けません』ってファクスを編集部に送る子とか、ザラにいましたから。最近は学校ではいい子が評価されるから、みんないい子になってっちゃったのかな。確かに、私たちがやっていたような、ルーズなことをやるのが良いことではない。ただ、“いい子”ばかりになってっちゃうなんて、なんで? って。

 みんな大丈夫なのかな、やりたいことやってるのかな、と思っちゃいますね。周りからいい子と評価されようとしすぎず、今を楽しむ! それが平成のギャルだと思います」

 当時のギャルたちのハチャメチャぶりは、なぜか憎めず懐かしい感じもする。

「生きたいように生きて、青春って感じでしたね。『あんたたちらしいわね』と母は言ってくれましたし、そんな私たちを受け止めてくれた『Popteen』の編集部の方たちには感謝ですよ。

 編集長は、当時の私のカレシとケンカしてましたよ(笑)。カレシが撮影中に電話してきて『撮影だなんて調子乗ってるんじゃねえ。何がモデルだよ』『何時まで高校生を働かせてるんだよ』ってカレシがいちゃもんつけてくると、『まだ○時ですよ~』って言い返したりして」

 同じ読者モデルとして活躍し、青春を共有した仲間たちとは、今も交流があるという。

「とくに先輩たちと仲良くしていますね。みんな、それぞれの人生を生きてて、今もみんなキレイですよ!」

「落ち着いた大人の雰囲気に…」いつから?

 小森さんも肌ツルツルでとてもキレイ。明るい色でクルクル巻いていた髪は、シックなカラーのストレートに。すっかりギャルを卒業し、落ち着いた大人の雰囲気だ。いつ頃から今のスタイルに?

「長男を妊娠した28歳頃からですね。以前のようなギャルファッションは年齢に合わなくなってきたな、と思ったんです。つけまつげして、カラーコンタクト入れて……とかしてると目が疲れるし、コンタクトは乾いちゃうし。若作りしている気がしてきて、かえって自分に合わなくなってきた。そう思ったら、自然に今のようになってきました」

 経営するネイルサロンではマスクを着用しているため、ほとんど顔が見えないことも、薄メイクでOKと思える安心材料なのだとか。

「だから、『マスクを取って一緒に写真撮ってください』と言われても、『取れません!』とお断りします(笑)。まあ、お客さんはネイルをしに来ているし、今の若い人で、私と一緒に写真を撮ろうという人はいないから写真を撮る前提で準備はしていません(笑)」

 とはいえ、肌へのこだわりは大切にしている。「見てらんない!」とならないための“投資”も欠かさない、と語る。

「顔面にね(笑)! レーザーでシミやシワを取って、肌の老化防止です」

 食べ盛りの子どもを3人抱えていても、自身の美容に投資できる余裕があるのは、ネイルサロン経営がうまくいっている証拠だろう。

(第2回に続く)

取材・文/中野裕子(ジャーナリスト) 撮影/山口比佐夫

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