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《36歳で再婚と出産の三船美佳》「気持ちのすれ違いや誤解」乗り越え、20歳となった愛娘の旅立ち

NEWSポストセブン 2025年1月4日 15時59分

 東京で生まれ育ったタレント・三船美佳さん(42)は、大阪発の2本のテレビ番組のレギュラーをもったことをきっかけに、2013年大阪へ移住。その後、大阪で再婚、出産し、現在も大阪で暮らしながら芸能活動をしている。どんな暮らしぶりなのか。三船さんのプライベートに迫った。【全3回の第3回。第1回から読む】

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 2019年に3歳年上の、美容院を経営している今の夫と結婚し、その翌年、38歳で次女を出産しました。22歳で長女を出産して以来だったので、実に16年ぶりの出産! 次女は今、4歳。子どもというより、孫のような感覚です(笑)。元気でやんちゃで毎日バタバタですが、手放しでかわいいです。

 体力的な大変さはあります。子どもが公園を走り回ると、私は走っても追いつけない。娘がつまずいて転びそうになっても、手を差し伸べて転ばないようにしてあげられない。「あ!」と思っても、脳から手足へ指令を送るのに時間がかかりサッと出ませんから(笑)。牛乳の入ったカップをひっくり返しそうになっても、パッと手が出ずカップが倒れ牛乳がこぼれてしまいます。

「あ~あ……」と思いますが、2人目の子だということと、私自身も年齢を重ねたおかげで余裕が生まれ、「まあ、いいか」と思え「やっちゃったね~!」と笑って言えます。週2~3回の、幼稚園に通う娘のお弁当作りも、がんばってキャラ弁を作っていたのは最初だけ。みごとに三日坊主で、今やすっかり、握り飯に唐揚げ、ブロッコリー、トマト……という“昭和のお弁当”です。細かいことにこだわらず、「こうでなくてはいけない」と自分に課していた厳しさも緩くほどけたみたい。私も成長したのかな(笑)。

 夫はね、芯は真面目な人なのに、やはり関西人なんでいつもふざけているんです。ふざけているのに、“おもんない専門店”みたいな人で、普通の会話が成り立たないんですよ(笑)! たとえば、休みの日の前日に「明日はどこに行こうか?」と聞きますよね。「スーパーに行こう」とか「遊園地に行こう」みたいな、まともな返事を期待しているのに、「え、パパとデートしたいん!?」「パパのどこが好きなん? パパは○○やから、女の人が放っとかへんからな~!」なんて返しがくるんですよ。そんなことを聞いているんじゃなーい! って(笑)。

 子どものことでちゃんと相談したいときも、トンチンカンで困ってしまいます。でも、会話にならないからケンカにもならないし、つかみどころがないからずっと新鮮。夫は1回も声を荒らげて怒ったことがなく、他人の悪口言うのを聞いたことは一度もありません。立ち仕事なうえ、忙しくて朝から晩までお水1滴さえ飲めない日でも、「ちかれた~。ドーナツ食べたい!」って。相当ハードなはずなのに、疲れた様子を見せない。いつもハッピーな“ハッピー星人”です(笑)。

長女は20歳になり「巣立っていった」

 大阪は他人との距離が近くて、温かいから大好き。大阪には親戚も幼なじみもいないのですが、今はSNSがあるし、東京にいる同級生もみんなだいたいママになっていて、大阪へ来るときに連絡をくれるので「じゃあ、一緒にユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)行こう」とか。言葉はようやく大阪っぽくなってきたみたいですね。でも、「気持ち悪い」と言われるので、無理に大阪弁を使わないようにしています(笑)。

 2021年末に、念願のマイホームを建てました。最高です! 2013年から司会を担当させていただいている情報番組『住人十色~家の数だけある 家族のカタチ』(MBS)で、いろんな方の家を拝見してきたので、その知識を生かして“理想の家”を建てることができました。一番のこだわりは、できるだけ仕切りを作らないこと。広く感じるし、キッチンでご飯を作っていても、洗濯物をしていても、子どもに目が届きます。

 区切る代わりに床材で変化をつけて、“ここからキッチン、ここからダイニング”などと意識できるようにしました。だだっ広いだけだと落ちつかないので、床材の工夫は正解でしたね!

 この家に今、夫と次女と3人で暮らしています。母(女優・喜多川美佳さん)は近所に暮らし、長女は2024年11月で20歳になり巣立っていきました。私が20歳のときを振り返ると、もう何でも分かっている大人だと思っていても実際は未熟で、アンバランスだったと思うんです。夢も希望もあるけど、不安もいっぱいあって。娘も同じだと思います。離れていくのは寂しいけれど、自分の力で生きていこうとしている娘をすごく誇りに思っています。

 長女が成人するまでには、どの親子もそうですけど、気持ちのすれ違いや誤解などいろいろありました。もっとこうすれば良かったのかな、ああすれば良かったのかな、と思い悩んだ時期もありました。でも、そのときどきで、私が精一杯がんばって出した最善の決断だったと今は思えます。大きな区切りを迎え肩の荷をおろし、もう愛しか残っていない(笑)! 長女は今も何かあるとすぐに連絡をくれるから、心配はしていません。

 親子3人になった今、第2の拠点を海のそばに持つのもいいかな、と考えています。日帰りできる和歌山や、観光大使をさせていただいている沖縄・座間味、父との思い出が濃いハワイ……。ダイビングも楽しむし、夫と私の共通の趣味がサーフィンということもあり、休日は海で過ごすことが多いんです。そもそも、私は幼い頃から“人魚”が大好きで人魚グッズを集めたりしていたので、海に惹かれるんです。

 海に通ううち、海にゴミが多いことが気になり環境問題に関心をもつようにもなりました。2050年には海は魚の重量より、プラスチックゴミの重量のほうが多くなるといわれています。2050年といえば、そんなに遠い未来じゃない。ノンビリしてはいられない。自分にできることをやろう、と海に行ったらゴミ拾いをし、ほかにも来年から新しいことを始める計画です。

 具体的に動き出しているので、楽しみにしていてください!

(了。第1回から読む)

取材・文/中野裕子(ジャーナリスト) 撮影/小林忠春

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