類例を見ない結婚から3年。異国の地で、夫と手と手を取り合って生活を続ける元プリンセス。そんなふたりのこれまでを、交流を持つ日本人実業家が秘話たっぷりに振り返る。彼女が人知れず経験していた苦悩とは──。
「眞子さんは聡明で、本当におきれいな方ですよ。小室(圭)さんとおふたり、とても仲がよくてね。小室さんの第一印象は『とっぽいあんちゃん』というくらいだったんだけど(笑い)。お互いに好き合っているというのが、近くにいても伝わってくるんです」
そう語るのは、「森のたまご」ブランドで名をはせたイセ食品(現社名・たまご&カンパニー)を一代で急成長させ、「エッグ・キング」の異名をとった同社の元社長・伊勢彦信氏(95才)。秋篠宮家と縁が深いことで知られ、小室眞子さん(33才)の“後見人”ともいわれる伊勢氏が今回、米ニューヨークでの生活を続ける小室さん夫婦の近況について口を開いた。
小室圭さん(33才)と結婚した眞子さんが渡米して3年あまり。現在はニューヨーク郊外で暮らしながら、弁護士として働く夫を支えている眞子さん。そうしたサポートが実を結んだのか、小室さんは仕事の幅を広げているようだ。
「日々の仕事はリモートワークが中心ながら、所属する弁護士事務所内での役職も上がり、経済安全保障に関する案件など、圭さんが任される仕事が増えているようです。
渡米直後は日系コミュニティーと距離を置いているともいわれていましたが、先日は在ニューヨーク日本国総領事や日系企業の代表が揃った大規模なパーティーにも出席。その場で出席者らと精力的に歓談し、写真撮影をするなど、熱心に“営業”をしている姿も目撃されています」(在米ジャーナリスト)
夫が着々と社会的足場を築く一方で、眞子さんは専業主婦生活を続けている。現在の住まいに引っ越してからは、以前ほどは外出する様子も見られなくなった。
もっとも現在の家は、渡米直後に暮らしていたワンルームに比べると広く快適で、不自由はなさそうだ。夫婦に引っ越しを提言したのも伊勢氏だったという。
「弁護士試験に合格したばかりの頃は小室さんも苦労していて、『なんでもいいから仕事を紹介してください』と言ってきていた。私もアメリカで生活した経験がありますが、アメリカでは住まいで“人の格”を判断するところがある。だから、小室さんに『仕事を任せたいという信頼感を得るために、無理をしてでもいいところに住むべきだ』とアドバイスしたんです。そしたら、おふたりはすぐに引っ越しましたよ。“人の格”という部分に響くところがあったんでしょうね」(伊勢氏)
そんな伊勢氏は、秋篠宮家と約40年にわたる親交を持つ。きっかけは秋篠宮さまが1986年から総裁を務める山階鳥類研究所だ。
「秋篠宮さまはナマズの研究者として知られていますが、実は幼い頃から鶏が大好きだそうで、小学生のときの作文に『大きな鶏を育ててみたい』とお書きになったほど。研究所の総裁に就任されたのは大学生のときで、博士論文も鶏について書かれています」(宮内庁関係者)
かつては紀宮さま(黒田清子さん)もお勤めだったこの研究所を、伊勢氏は長年にわたって支援し、自身も研究に加わってきた。
「自分で同じような研究をするなら(研究費は)これくらいかなと想定した額の10分の1だけ、ほんの200万円ほどを寄付したことがあったのですが、みんなびっくりしていました。ほかの人たちは5万円とか10万円とかだったみたいで、私の寄付金額が突出していたようです」(伊勢氏・以下同)
しかし、2020年頃から伊勢氏と息子による会社の経営を巡る争いが勃発。お家騒動が明るみに出ると、周囲の雰囲気が一変した。そんなとき、伊勢氏を擁護したのが、ほかならぬ秋篠宮さまだったという。
「当時、山階鳥類研究所関係者の集まりで、みんなが『伊勢とのつきあいはやめるべきだ』と秋篠宮さまに進言したそうです。それを聞いた秋篠宮さまはすっと手を挙げて立ち上がると、『私は伊勢さんとのおつきあいをやめる気はございません』と言い切ったそうなのです。
これまで総裁でありながら、積極的な発言を控えていた殿下が、私のために初めて発言された。伝え聞いたときに、涙が出ましたね」
「アートの仕事がしたいんです」
以来、より一層、秋篠宮家への思いを深めた伊勢氏は、秋篠宮家を出た眞子さんとその夫にも、陰に日向に、さまざまな形で手を差し伸べてきた。
「卵でピカソを買った男」と紹介されたこともある伊勢氏は、世界的な美術コレクターとしても有名。美術界に築いた人脈も総動員し、眞子さんの就職にも奔走したそうだ。
「『とにかくアートの仕事がしたいんです』という眞子さんのために、いろいろな人を紹介しました。メトロポリタン(美術館)で働けないかと掛け合ったこともあります。そのときにはここ(富山県内にある伊勢氏の自宅)にも、メトロポリタンの関係者が来ましたよ。ただ、直接的ではないのですが『眞子さんを職員に採用する代わりに、もっと寄付をしてくれないか』という雰囲気で、眞子さんの就職と寄付とを天秤に掛けているように感じて。そうなると、彼女の本意でもないだろうし、なかなかうまくいかなかった……」
実際、挫折を味わった眞子さんは、いまも美術に携わる仕事には就けずにいる。それでもニューヨークでの生活を続け、渡米以来一度も帰国していない。背景には、小室さんとの結婚を巡って、秋篠宮ご夫妻との間に生じた、埋まることのない溝があるとされてきた。
しかしながら、そんな眞子さんには今年、“悠仁さまの成人”という帰国の大義名分が生じる。先頃、筑波大学に合格された悠仁さまは、高校卒業後に成年式が実施される予定だ。
「次の世代の天皇である悠仁さまの加冠の儀は、3月以降の予定で、当然、姉である眞子さんも招待されているはず。世界各国に悠仁さまをお披露目する舞台でもあり、眞子さんも大切な弟の晴れの舞台をそばで祝福したいお気持ちがあることは間違いないでしょう。
圭さんとの結婚を巡っては秋篠宮ご夫妻と感情の行き違いがあったのかもしれませんが、そうしたわだかまりを解消し、家族の交流を取り戻す格好のチャンスともいえます。帰国となれば、眞子さんの宿泊先など、警備上の課題はあるものの、何より上皇ご夫妻や、秋篠宮ご夫妻が喜ばれることは間違いない」(皇室記者)
今年は、弟の晴れ舞台で笑みを浮かべる眞子さんの姿が見られるかもしれない。
※女性セブン2025年1月16・23日号