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【万馬券の法則3】三連単高配当馬券は軸2頭マルチで狙う

NEWSポストセブン 2025年1月13日 7時15分

 今年の中央競馬は開幕から荒れ模様。穴馬券は狙って獲りたいものだ。競馬ライターの東田和美氏が考察した。

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 2024年に三連単で払戻金が50万円超だったレースは年間178回というから19レースあたり1回、さらに100万円以上となると43レースに1回なのでそうそう出るものではない。

 しかしこれが10万円超となると692回で20%強、5レースに1レース出現とぐっと身近になる。オークスデー5月19日の新潟では障害も含めれば9レースが10万円超、1度も出なかったのは年間288日のうち24日しかない。

 競馬場別の出現率でみると東京と阪神はそれぞれ16%、14%となっており比較的人気通り。一方福島30%、新潟25%、小倉24%と夏の開催が多いローカル競馬場はやはり高くなっていた。

 問題はどうすればそういった高額配当馬券を的中できるかだ。闇雲に人気薄同士の組み合わせにこだわる必要はないが、三連単50万円以上の払戻金をゲットしたければ、「二桁人気馬かオッズ50倍以上の馬が3着以内に絡んでいること」がまず第1の基本条件。この条件を満たさないで50万円超となったのは9回あるが、どれも1~3番人気馬が飛んでいた。100万円超は2回あるがどちらも7~9番人気3頭の決着だった。

 1番人気馬が絡んで50万円超になったのは16回あるが、あとの2頭はともに4番人気以下で二桁人気馬が1頭は絡んでいる。また2番人気馬が1~3着に絡んだの50万円超馬券は28回、3番人気馬が絡んだ時も31回出ているが、2、3番人気が共に3着以内に絡んで50万円超馬券になったのは2回しかない。第2の基本条件は「3着以内に1~3番人気馬が絡んだ場合は1頭だけ」。これが42.2%、それ以外はすべて4番人気以下での決着になっている。

 高配当狙いの基本はこの2条件だ。

 その傾向を踏まえた三連単高配当狙いの買い方は4番人気以下の馬2頭を軸にした三連単マルチ。ヒモは上位人気馬1~3頭とそれ以外の1~3頭。100円ずつなら1200~3600円の投資なので、的中すればトリガミということはないだろうし、上位人気3頭が総崩れになればかなりの高配当が期待できる。軸馬2頭をどう選ぶかについては長年の経験、パドックの様子や返し馬の動きなど各自の裁量にお任せするしかないが、前走の着順より人気順、前々走以前の好走歴を加味してみるといいかもしれない。

 ただし、これはあくまで三連単で高配当を狙いたい時の買い方。「当てたい」場合は人気馬を中心にオーソドックスに買う方がもちろん的中率は高い。高配当をゲットするためにはリスクを承知で「儲けたい」という欲望が原動力になる。

■東田和美(ひがしだ・かずみ) 競馬歴45年、一口馬主歴35年、地方馬主歴25年のエンタメ・ライター。2024年の出資・所有馬は97戦14勝2着7回3着8回。GⅠ2勝ながらも愛馬が4着以下に敗れたレースが近年では最も多く、無条件に応援馬券を買っているため馬券収支はマイナス(涙)。

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