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「東大生ならフランス語もベラベラなのが当たり前!?」富山出身・東大法学部卒YouTuber 入学後「第二外国語」の授業で感じた都会との格差

NEWSポストセブン 2025年1月11日 16時12分

 今年も大学受験シーズンが到来。受験生の志望校は人それぞれだが、日本国内で偏差値の頂点といえば東京大学だ。全国トップクラスの頭脳を持った受験生たちが、熾烈な競争を勝ち抜いた末に赤門をくぐることになる。しかし入学後、同じ東大生であっても地方出身者の場合、都会出身者と「格差」を感じるシーンがあるという。

 昨年刊行された『ヤバイ東大解剖録』(KADOKAWA)で、富山県トップの公立進学校から東大法学部という経歴を生かし「東大のリアル」を描いた、チャンネル登録者数50万超えYouTuber・チェリー東大あきぴで氏が、スペックの高い東大生の実態を紹介する。(同書より一部抜粋して再構成)【全3回の第1回】

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 教養学部の必要単位数は約60単位だ。2年間という猶予のなかで60という少ない単位を取れば進級できると聞けば、温室ぬくぬく状態をイメージするかもしれない。だが、東大生のスペックはそのぬくぬくライフには似つかわしくないほど尖っていた。

 まず、普通に英語が喋れる。東大の英語の授業では一部オールイングリッシュの授業があり、教授も学生も皆英語で話すことを求められる。帰国子女ならまあ説明がつくが、実際純ジャパンの人でも皆ある水準まで英語は喋れる印象だった。特に都会の人に多気がする。これが受験勉強で手一杯な地方勢との格差なのか……。

 とはいえ、英語が喋れるのはまだ想定の範囲内。問題は第二外国語だ。

 僕はおしゃれ男子を目指してフランス語を選択していた。だが、フランス語の授業の中でも「フランス語演習」という授業で、僕は東大生のスペックの高さを目の当たりにした。

「フランス語演習」とは、文法や読解をしていくというよりかは、どちらかというとオーラルコミュニケーションに近く、積極的にフランス語で会話を試していくような授業だった。

 最初の授業こそ「私はあきぴでです」「はじめまして」「よろしくお願いします」といった非常にわかりやすい内容から入っていったのだが、以降は「出身はどちらですか?」「ご職業はなんですか?」「この店では何が売っていますか?」など多彩なシチュエーションでの会話を学ぶことになった。

 僕は初っ端の「自己紹介パート」が終わってからは完全に置いていかれてしまった。元々言語系はオーラルよりも読解の方が得意だった僕にとって、次第にフランス語が飛び交うようになっていく授業は苦痛でしかなかった。

 その一方で、同期はそんな僕を尻目にどんどんフランス語を習得していったのだ。ペラペラペラペラと異国の言葉を話す彼らを見て僕は呆気に取られてしまった。

 彼らの何がすごいかって、演習の授業は週1でしか実施されないのに、その少ない頻度で言語をものにしているということだ。

 文法の授業は多くて週2で、合わせても週3回しかフランス語とは触れ合わない。そんな限られた回数の中で、授業の内容をぐんぐんと吸収していく彼らを見て、僕は彼らとの差を感じずにはいられなかった。あとなんかそういうやつに限って発音もいい。なんでだよ、悪くあれよ。

 もちろん、予習復習をしているのならばまだ説明はつきそうだが、オーラルの予習復習があまり想像できないことに加え、そもそも大学生になった彼らがわざわざそこに時間を割いて勉強するとも思えなかった。

 後々聞いてみると、どうやら第二外国語は高校の授業でも触りをやるらしい。高校の授業進度が速すぎて、大学の勉強も授業でやっていくこともあるんだとか。なんだよ、それチートだろ。こっちなんて世界史Bが高3の冬に終わるんだぞ。こりゃ大学受験で勝てないわけだ。

 高校の間に先取りの勉強をしていることは、彼らにとって別に珍しいことではないらしい。たとえば、数学は経済学部ならば何かと使用するため、文系でも必ず数IIIを終わらせ、場合によってはそれより発展的な内容も勉強するらしい。授業では扱わないけど暇だから、という理由で個人的に大学数学をゴリゴリ進める人もいるとのこと。進めるだけでは飽き足らず、実際に東大の数学の授業に潜り東大生に混じって勉強するのだとか。なんで高校生してるんだよ。

 持ち前の吸収力と、圧倒的な先取り学習によって東大の授業さえ無双していく東大生。東大生の間でも格差をまざまざと見せつけられた出来事だった。

(第2回に続く)

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