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「同居の義父とは家庭内別居状態」三菱UFJ女性元行員・今村由香理容疑者「化粧っ気もなくて…」順調なキャリアに現れていた“異変” 【貸金庫窃盗事件】

NEWSポストセブン 2025年1月16日 16時45分

 三菱UFJ銀行の支店の貸金庫から顧客の金品を盗んでいたとして、元行員の今村由香理容疑者(46)が警視庁に逮捕された。事件は顧客からの問い合わせで2024年10月末に発覚し、同行は同11月、今村容疑者を懲戒解雇していた。翌12月に警視庁に告発しており、今年1月14日に逮捕となった。

「被害を受けた貸金庫の利用者は60人以上で、合計被害額は約17億円以上(現金10億円と金塊7億円相当以上)に達する見込み。FX(外国為替証拠金取引)などで出した、多額の損失の穴埋めに盗みを繰り返していたと供述しています。

 合鍵を作ったり、発覚を防ぐため、金品を盗んだ貸金庫に他の顧客の金品を移動させるといった工作もしていたそうです」(全国紙社会部記者)

 今村容疑者は短大を卒業して一般職で入行後、勤務実績を認められて総合職となり、支店長代理に就任したというのだが……。

「支店長代理として貸金庫管理を任されていた立場を悪用し、犯行を重ねたわけです。仕事ぶりが優秀だったからこそキャリアアップにつながったのに、どこで異変が起き、なぜこのような罪を犯してしまったのか……」(同前)

「今村家の土地」を訪れると

 今村容疑者の自宅は、練馬区内の閑静な住宅街の中にある一軒家。義父と夫と3人で暮らしていたようだ。近隣の女性住民はこう語る。

「もともとあの一帯は今村家の土地で、家の裏にある駐車場はおじいさんの持ち物だと聞いています。旦那さんはきっちりした人で、駐車場の経営を引き継いだと聞いています。

 奥さん(容疑者)はあまり見たことがないけど、駐車場代を1000円値上げするというタイミングで、『すいません』と申し訳なさそうに言われたことを覚えています。化粧っ気はなく、ブランド物を身に着けているわけでもない。お金持ちなのになんで? と思うくらいでした」

 堅実に見える生活を送っていたようだが、その一方で家庭内に「不和」が起きていたという証言もある。

「うちの妻は今村さんの家と仲が良かったんですが、お嫁さん(今村容疑者)と義父さんの仲が悪かったそうなんです。お嫁さんが家庭のことをあまりやらないから、義父さんは自分でご飯を作っていたとか。怒鳴り声が聞こえてきたなんてことはないけど、おじいちゃんとお嫁さんは家庭内別居のような状態だったそうです。

 お嫁さんは近所付き合いをすることもほとんどなかった。平日の午前中にタクシーで移動する姿をよく見かけました。悪気はないと思うけど昔からちょっとキリキリした態度で、話しかけるのが怖いような雰囲気はありました」(近隣の男性住民)

 逮捕当日の夜、自宅前に記者が集まるなか、自宅の扉が開いた。周りを見渡した義父は「多いな……」とつぶやき、記者の問いかけに応じることなく、家の中へ入っていった。

 今村容疑者は警視庁の調べに対し「盗んだことに間違いありません」などと容疑を認めているという。順調にキャリアを積んでいたのになぜ……捜査の進展が待たれる。

 

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