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《『ザ・ノンフィクション』大炎上のクズ芸人》番組出演で「親族から絶縁」の小堀敏夫が明かした誤算「がんばってる映像がまったく使われてない」

NEWSポストセブン 2025年1月25日 11時12分

 4年ぶり、2度目の『ザ・ノンフィクション クズ芸人の生きる道 ~57歳 婚活始めます~』(フジテレビ系、1月5日放送)出演後、新年早々ネットを炎上させたのは、「クズ芸人」ことお笑いコンビ「ガッポリ建設」の小堀敏夫(57)だった。

 同番組では、小堀の婚活に密着。元グラドルで、現在は結婚相談所の代表を務める山本早織(39)の指導を受けながらパートナー探しに挑むも、芳しい結果は得られないまま、相談所の会費を数ヵ月滞納……。

 案の定と言うべきか、今回も次々披露されるクズっぷり。主な収入源は、ギャラ飲みとパチスロ。好物はコーラとカップ焼きそば。こだわりのファッションは、ジャイアンツの野球帽。番組で見せた言動はネタなのか、素なのか──NEWSポストセブンが放送直後の小堀を直撃した。

 草加にある家賃3万2000円。自宅アパートのインターホンを押すと、「そこの自動販売機でアイスコーヒーの微糖を買って来てもらっていいですか」──インタビュー取材は相変わらずの小堀節から始まった。【全3回の第1回】

──約4年ぶり、2度目の『ザ・ノンフィクション』への出演がネットでまたしても炎上しています。

「このNEWSポストセブンは、2023年10月『水曜日のダウンタウン』出演以来、3度目の登場になるね。今回もよろしく! 実は、2023年の12月に親父が亡くなったんだよ。ジョン・レノンの命日の2日後ね。ウチは金がないから、家族葬にしようって話で。それでも結構かかるんだよね、葬式って。戒名も一番安いので35万円。『そんなの、俺が自分で作る』って言ったんだけど、そうはいかないって。お墓に骨を納めるのにも金がかかる。『それも、俺がやる』って言ったけど、やっぱり止められて(笑)」

──小堀さんは長男ですし、いろいろと大変でしたね。

「まぁ、金の工面は弟と俺でなんとかつけたんだけど、葬式に集まった親戚連中からいろいろ言われてね。俺は『東京で“やすしきよし”みたいなことをやってる』って言ってたから、第1弾の『ザ・ノンフィクション 52歳でクビになりました。~クズ芸人の生きる道~』(2020年4月放送)で嘘がバレて、すげえ怒られた。

 葬式で金はかかるし、親戚からは怒られるし。段々腹が立ってきてさ、フジテレビのスタッフに電話して、『親父は番組にも出てたんだから、香典持ってこいよ』って。そのときに、『結婚してえな。婚活しようかな』って世間話をしたのが、今回の密着のきっかけ」

──『ザ・ノンフィクション』への出演で、親戚内での立場が悪くなっていたんですね。

「まったくだよ。『なんで、お前はちゃんと働けないんだ』とか散々言われた。『今度あの番組に出たら縁切るから』とも。だから、もう親戚からは縁切られてるはず。でも、親父は第1弾に出て喜んでたんだよ。田舎のスナックでモテたんじゃない? 『また出せ』って何度も電話してきたぐらいだから。最後の親孝行になってたんじゃねえかな」

──2度目というだけでなく、新年1発目の放送ですからね。番組サイドの小堀さんにかける期待がうかがえます。

「言うなれば、開幕投手だよな。まぁ、訳ありの人たちのなかの開幕投手だけど。とりあえず、視聴率はよかったらしい。裏には高校サッカーとかもあったんだけど、横並び視聴率トップだって。高校サッカーって言ったら、正月の名物だから大したもんだよ。放送の前日、ナレーションを担当した吉岡里帆さんがインタビューで俺のことを語ってくれたのも大きな援軍になったね。すげえいい子だよね、吉岡さん。まぁ、会ったことないんだけど(笑)」

──一方で、今回の婚活をサポートしてくれた結婚相談所代表の山本早織さんは、放送直後のニュース記事で厳しい言葉を発信されていました。「(小堀さんに)心から失望した」「自信を持って女性をご紹介できない」と。

「実は、相談初日に山本さんを口説いたら『私、結婚しています』と断られてるんだけど、『タバコとギャンブルをやめられるか』って聞かれたから、食い気味で『やめます!』と二つ返事。だけど、しばらくしてタバコ持ってるのを見つかっちゃって。俺のシャツを勝手に取って、ポケットのなかをチェックしやがるんだよ。『お守りだ』ってごまかしたんだけど、30分ぐらい怒られた。ギャンブルもやめるって約束したその日に、『ノンフィクション』のスタッフと別れてすぐ打ちに行った。俺にとってパチスロは、大事な収入源のひとつだからさ」

──怒られるべくして怒られてる(笑)。収入源と言えば、今回の放送後、ギャラ飲みは増えましたか。

「かなり増えたね。放送の翌日から、毎晩稼働してる。『一日一件!』なんて、笹川良一みたいな状態。前回の『ノンフィクション』のあともギャラ飲みバブルが押し寄せてきて、月に18件あった。今回はもっと行くんじゃないかな。いや、テレビの仕事が押し寄せてこいよって話なんだけど」

──よくも悪くも、『ザ・ノンフインクション』の影響は大きいと。

「ただ、これまで『ザ・ノンフィクション』や『水曜日のダウンタウン』に出たときと、世間の反応が違うんだよ。大体、メジャーなテレビに出たあと1週間ぐらいは、巨人の帽子を被って歩いてると『写真撮ってくれ』って言われる。だけど、今回は全然こない。

 電車に乗っていても、前に座った老夫婦がすげえ嫌なものを見たみたいな感じで指をさしてきたりはするんだけど、近寄ってこない。声をかけてきたのは、たった2人だけ。

 ひとりはおばあちゃんで、『あんたは、親をもっと大切にしないとダメだよ』って。もうひとりは、背筋がピンと伸びたおじいちゃん。『お前は、ルールってもんを分かってるのか? 日本にはルールがあるんだ!』って。どっちも説教なんだよ」

──親戚に怒られて、婚活で怒られて、街で一般の人にも怒られて……。

「反響は第1弾のときより大きいけど、明らかに悪いほうが多い。前回の放送では、『クズだけど、なんか憎めない』みたいなところがあった。だけど今回は、金持ちのヒモになろうと婚活して、その婚活の会費を踏み倒そうとする。会費を工面するために弟子から金を強奪して、さらに相棒から100万円借りようとして、修行させてくれとお願いしたラーメン屋に迷惑をかけて、心を入れ替えるべく出家したお寺を2日目で逃亡と……ひとっつもいい場面がないんだよ、あの1時間で!」

──失礼な言い方ですけど、自業自得ですね。

「いやまぁそうなんだけどさ、俺なりにがんばってる部分もあったはずなのに、そういう映像はまったく使われてない。『おい、どうなってんだよ』って番組スタッフに電話入れたら、『視聴者から、いい意見も届いてます』って。聞いてみたら、『自分はあれほどクズじゃないから、なんか元気が出た』『私の方がマシだと思った』とか。それ、全然『いい意見』じゃないだろって(笑)」

 小堀敏夫のクズっぷりは、まったく変わっていないどころか、さらにパワーアップしていた。続編では、放送されなかった混迷する婚活活動の舞台裏、57年間の人生で唯一結婚を考えた女性の存在について語っている。

(第2回に続く)

撮影/岩松喜平

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