深刻な女性トラブルが発覚した中居正広(52)が1月23日、引退を発表した。本人の署名のもと、有料の会員サイトに以下のようなメッセージを掲載した。
〈中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします。なお、会社であります【(株)のんびりなかい】につきましては、残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することと致します〉(原文ママ)
前日に『中居正広の土曜日な会』(テレビ朝日系)の放送終了が報告されたのをもって、中居はテレビ・ラジオのレギュラー番組6本すべてを失った。今回発表されたメッセージでは、〈私がこれまでに携わらせて頂きましたテレビ各局、ラジオ、スポンサーの皆さまとの打ち切り 降板・中止・契約解除等に関する会談がすべて終了し、本日となった次第でございます〉と引退までの経緯を説明している。
中居のレギュラー番組のなかでも『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)は、ライフワークと言えるもののひとつだった。
「2001年10月に放送開始した『金スマ』は、中居さんにとって “最古”の冠番組です。2016年にSMAP解散騒動が起きたとき、“SMAP”の今後が不透明になることを考慮して、番組側は『金曜日のスマたちへ』から『金曜日のスマイルたちへ』と番組名を変更するなど中居さんをサポートする姿勢を見せていました。
『金スマ』と中居さんの絆は強く、毎年、年末年始には、中居さんが出演者やスタッフ全員に高級寿司や焼肉弁当を差し入れしていたと聞きます」(スポーツ紙記者)
女優の大竹しのぶ(67)は、番組黎明期から『金スマ』にレギュラー出演し、長年にわたって中居と二人三脚で歩んできた。
「2017年には大竹さんの還暦パーティーを番組総出で行っています。大竹さんがコンサートを開催すると中居さんが花を贈ることもしばしば。大竹さんは中居さんの思いがこもった花を少しでも長持ちさせようと、せっせと花を鉢植えに植え替えていました。
また、2023年1月、体調不良で活動休止していた中居さんが『金スマ』の収録に復帰した際、大竹さんは〈スタジオに入る彼を、みんなで拍手で迎えました。私は何だか走り回りたくなった。良かったあ、本当に良かったあ〉とあふれる喜びをInstagramにつづっていました」(テレビ局の関係者)
大竹しのぶが見せた「表情」
しかし、そんな『金スマ』は1月20日に打ち切りが発表となり、23年を超える歴史に幕を下ろした。大竹は、『金スマ』の放送終了、そして、“盟友”とも言える中居の引退に何を思うのか──。
1月23日午前、マネージャーと移動中の大竹に声をかけた。
──『金スマ』放送終了にあたり、どのような思いですか?
「……」
──中居さんがつい先ほど引退を発表されました。どう考えますか?
「……」
記者の問いかけに目も合わせず、うつむきながら無言を貫き、マネージャーとともに足早に愛車に乗り込んだ。その顔色は青白く、どこか不安げな様子に見えた。
引退発表のメッセージで、中居は、〈これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、損失を被らせてしまったことに申し訳ない思いでなりません〉とつづっていた。
さよならも言えないままの、あまりに急な別れとなってしまった。