「私、中居正広は本日をもって芸能界を引退いたします」──1月23日、中居正広(52)が有料の会員サイトにて引退を発表した。『(株)のんびりなかい』については、「残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することと致します」と報告している。
2023年に起こした女性トラブルが表面化し、出演番組の休止・打ち切りが次々と決定。中居正広の有料ファンクラブサイトでは「全責任は私個人にあります。これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、損失を被らせてしまったことに申し訳ない思いでなりません」と謝罪の意を表明した。
現在、フジテレビは女性トラブルを1年半前から把握していたことが明らかとなり、500日以上も『だれかtoなかい』を放送し続けたことが“会社ぐるみの隠蔽”だったのではないかと批判の声は大きくなる一方だ。フジテレビのCMの出稿差し止めをした企業は80社近くに及んでいる。
こうしたなか、引退に追い込まれた中居。突然の発表に世間が騒然とするなか、地元・神奈川県藤沢でも戸惑いの声が上がっている。NEWSポストセブンは、昔の中居をよく知る地元住民に話を聞いた。
「昔からガキ大将みたいな感じ」
中居の同級生の母親であるAさんは「なんかすごくショックね」とため息を漏らす。
「うちの息子が大学生くらいの頃、年中藤沢に帰ってきていました。線路沿いのところにある居酒屋さんが行きつけだったみたいで。帰省のたび、友人たちに電話して『今から飲むからこいよ』って声をかけていたようです」(Aさん)
地元が好きで、頻繁に帰省していたという中居。テレビ番組で地元でのエピソードトークを披露するなど、“地元愛”をアピールすることも多かった。同級生をテレビ番組で紹介することもあったが、中居が当時通っていた中学校は「ほんとヤンチャだった(笑)」(同前)という。
「中居くんもお勉強が好きじゃなかったみたいで、とにかく授業に集中しない子だったと聞きます。それで、国語の先生が『中居くんがどうしたら落ち着いて座って勉強できるか、みんなで考えましょう』っていう授業をやったらしいの。先生がテキスト集をわら半紙で手作りしてきて、生徒みんながそれぞれ意見したりして。だからといって、中居くんが集中して授業を受けられるようになったわけじゃなかったみたいだけど(笑)」(同前)
Aさんは「でもね、彼はいい子」とさらに昔の記憶を辿った。
「息子たちが小学生の頃。当時、空き地で子どもたちがよく草野球をしていたんです。中居くんもそのメンバーのひとり。うちの息子は野球をしていなかったんだけど、それでも中居くんとは仲が良かったんです。小学校の6年生の時には修学旅行で肩を組んで一緒に写真を撮っていました。ほんと、いい子。だからこそ今回のトラブルが起きてショックで……」(同前)
中居の幼少期、地元の大人たちは彼にあたたかいまなざしを向けていたようだ。地元住民のBさん(50代男性)は「40年くらい前、この辺りの小学生はみんな、中居くんと遊んでいたって聞きます。中居くんはガキ大将みたいな感じで」と懐かしんだ。
さらに別の近隣住民Cさん(70代男性)もこう振り返った。
「小さい時ね、中居くんはすでに働いていてスタジオとか行き来していたのか、昔から地元にいないことが多かったんです。でもたまに帰ってくるとうちの息子と道端でキャッチボールしていましたね。“いいお兄ちゃん”でしたよ」
中居は、騒動の渦中であった昨年末も、藤沢の繁華街で気の置けない友人たちと忘年会を開き、肩を担がれフラフラになるほど飲み明かしていたという。地元ではこれだけ愛し愛されていたようだ。
ファン向けの引退発表文書には〈これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません〉とも綴っていたが、今後どのような対応をしていくのだろうか。