日本国内で1100店舗、世界で約5000店舗を展開する米国発のフィットネスジム『エニタイムフィットネス』。店舗は年中無休で運営しており、24時間利用可能で会員はどこの店舗でも利用できる。低価格かつ充実した設備を強みに、ライトなユーザーから本格的なトレーニーまで幅広い層から支持されている。
そんな同ジム内で撮影された動画がSNS上で物議を醸している。
きっかけは、フォロワー約1万人を抱えるX(旧Twitter)ユーザーがポストした動画だった。動画には、若い女性が下着が見えるサンタクロースのコスチュームで、トレーニングに励む様子が……。他にもトレーニングする様子をローアングルから撮影した、際どい映像なども確認できた。同フィットネスジムの現役会員が語る。
「少なくとも自分はこういった利用者を見かけたことがありません。24時間いつでも入れるし、店舗スタッフさんや店舗から業務委託を受けているトレーナーさんがジムにいる時間帯も限られているので、人がいない時間帯に撮影しているんでしょうか。
投稿にはエニタイムというハッシュタグがついているものが多く見られますが、なかには別のジムでトレーニングしている映像もまじっているようです。女性が使用しているダンベルなどのトレーニング器具にはエニタイムのロゴマークが入っているものも多く、規約的に大丈夫なのか疑問に感じました。ジム内には防犯カメラなどもしっかりついているので、すぐに特定されると思うのですが……」
さらに別の投稿では、《トレーナーさんと一緒にスポッチャ行ってきた》や《トレーナーさんのリクエストで、制服でしちゃったよ》など、実在するかもわからない“トレーナー”との親密な関係を匂わせるような内容も含まれていた──。
女性の目的は一体
何を目的として、このような投稿を繰り返しているのだろうか。ITジャーナリストの三上洋氏の話。
「この投稿主は、プロフィールに有料動画へのリンクを貼り付けていますから、成人向けのコンテンツを販売していると考えられます。
こうした販売者は、SNSで成人向けコンテンツを投稿し、もっと過激で本格的なコンテンツはメンバーシップで見ることができますと誘導する手段をとるケースが多い。バズって話題になるためにエニタイムで撮影を行ったのでしょう」
さらにこのようなアカウントをよく見かけるようになった背景には、消費者意識の変化があると指摘する。
「ここ数年で消費者が有料動画を購入することに抵抗がなくなってきており、このような動画を販売しても売れるようになってきた背景もあるのかもしれません」
ジム運営側の対応と声明
エニタイムフィットネスの日本フランチャイズ本部『Fast Fitness Japan』はどのように受け止めているのか──。NEWSポストセブンの問い合わせに対し、以下のように回答した。
「このような投稿は会員規約に明らかに反しており、店舗利用者を不快にさせるばかりでなく、エニタイムフィットネスブランドを棄損する行為でもあり、強い憤りを覚えます。
投稿にはエニタイムフィットネス以外の場所や虚偽の内容も含まれていると見られ、非常に悪質であると考えています。
店舗内やSNS巡回、防犯カメラチェックを強化し、こうした投稿を抑止していくとともに、投稿者が特定できた場合は然るべき対応を行っていきます」
エニタイムといえどもエニシングが許されるわけではない──。