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《顔が真っ赤っかの山口組・司組長83歳のバースデー》大盛り上がりの宴会のウラで流れた「司組長2月電撃引退説」七代目として名前が上がる「キーマン」

NEWSポストセブン 2025年1月31日 15時59分

 1月25日、六代目山口組の司忍組長が83歳の誕生日を迎え、愛知県の傘下組織事務所にて誕生日会が開かれた。毎年恒例の誕生日会だが、この開催直前に“ある情報”が広まっていたため、警察、マスコミは司組長の動向にひときわ目を光らせていたのだった。【前後編の後編。前編を読む】

 17時ごろから始まった司組長の誕生日会。六代目山口組が傘下組織に配布する機関紙『山口組新報』では、例年、本部長が祝辞を読み、最高幹部による乾杯の音頭で宴会が始まるという言及がある。

 18時頃、会場外にカラオケの音が漏れてきた。確認できた限りで河島英五『酒と泪と男と女』、松山千春『恋』。この2曲は昨年12月に行なわれた「事始め式」の宴会でも歌われた楽曲で、持ち歌にしている直参組長でもいるのだろうか。さらにキャンディーズ『年下の男の子』を熱唱する女性の声も聞こえてきた。

 誕生日会は2時間ほどでお開きになったようだ。19時10分頃、シャッターが開くと、高山清司若頭を筆頭にした執行部がズラリと並び、司組長を見送る準備を始める。しばらくすると、顔を赤くした司組長が出てきて高級セダンに乗り込み、会場から出ていった。同じように赤ら顔の直参組長も多く見受けられた。

 その後、高山若頭、若頭補佐の竹内照明・弘道会会長が帰宅し、各自帰宅の途についた。

直前に流れた「司組長2月引退説」

 実はこの誕生日会直前、暴力団関係者の間に“ある情報”が拡散されていた。「2月に司組長が電撃引退を発表し、七代目体制に移行する」という話だ。実話誌記者が語る。

「流れる情報それぞれに、ちょっとした違いはありましたが、七代目には高山若頭が就くという内容でした。なかには執行部の布陣に言及している話もあり、いやに具体的だったため信ぴょう性が高いのではないかと話が一気に広がった。警察も各方面に確認を取ったと聞いています」

 現代の暴力団抗争にはSNSも有力なツールだ。実際、六代目山口組と対立している組織が運用しているといわれているSNSアカウントもあり、投稿のたびに暴力団関係者の間で内容が拡散されているのも事実だ。前出・実話誌記者はこう続ける。

「山口組の組長は原則として終身制です。司組長からしても分裂抗争を招いてしまった以上、終結するまで代替わりなんてあり得ないでしょう。一方で、司組長はここ数年、若手を幹部に登用するなど組織改変を進めてきた。また、山口組は代替わりのたびに、組織内で権力争いが起きてきたことも事実です。

 そうした背景から、自らが健康のうちに退いて、盤石の体制で七代目を始めるという考えもあり得ない話ではない。2月まで気が抜けない状況が続きます」

 1月19日には六代目山口組系元組員による神戸山口組井上邦雄組長宅への放火事件が起きたばかり。今年も山口組の動きに注目が集まる。

■撮影:浅沼敦

(了。前編を読む)

 

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