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《WBC前の大谷翔平・自主トレ期間中に…》明らかになった水原一平の「ギャンブル明細」アメリカ連邦検察が“怒りの徹底論破”、運転免許証まで公開

NEWSポストセブン 2025年2月3日 17時45分

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)の元通訳、水原一平被告(40)が、大谷選手の銀行口座から約1700万ドル(約26億円)を不正に送金したとして銀行詐欺罪などに問われている裁判。量刑言い渡しは2月6日に予定されており、佳境を迎えている。米連邦検察は1月30日、情状酌量などを求めた水原被告の申立書に対し、「多くの彼の主張は証拠に基づいていない」と次から次へと虚を衝き、徹底的に反論したのだ。

 両親や妻からの手紙を含む水原被告の“弁明”が記された申立書が公開されたのは1月下旬。そのなかで水原被告は、過酷な労働環境や低賃金によって追い詰められた、「(窃盗は)ギャンブル依存症が原因」などといった主張をしたが、検察側から返り討ちにあった格好だ。

 NEWSポストセブンは、検察が提出した書面を入手。これによると、水原被告は2023年2月4日から4日間にわたってスポーツ賭博に興じていた。オンラインでスポーツ賭博ができる大手サイト「ドラフトキングス」を通じて賭けを行なっている。
「同期間は大谷選手がキャンプ地であるアリゾナ州で自主トレをこなしている最中でした。WBC出場のため、通常のキャンプインより1か月ほど早い、1月半ばから渡米しています。これに同行していた水原被告はそのかたわら、ギャンブルに興じていたことになる。

 さらに水原被告は前年末から、当時WBC日本代表監督の栗山英樹氏(63)の働きかけもあってラーズ・ヌートバー選手の獲得に向けて水面下で動いていました。水原被告としては、例年ならオフの期間にWBCの仕事が入り、ストレスになっていたのかもしれません」(在米ジャーナリスト、以下同)

 水原被告がこの間に賭けていたのは、米バスケットボール(NBA)やアイスホッケー(NHL)、サッカーではポルトガルやエジプトのリーグ戦などが対象で、2月4日と5日はそれぞれ5回、6日には14回賭けていた。1回の賭け金は116ドルから多い時には1400ドルで、総額は約1万4700ドル(約230万円)だった。時間帯は昼過ぎから夜にかけて集中していた。それらの記録をもとに、検察は次のように指摘している。

〈水原被告は自身の犯行について、1週間に4〜5回カジノ通いをし、長年にわたるギャンブル依存症が原因だと主張していたが、『長年の依存症』を示す証拠はない。

 全米にあるカジノ30か所を調べたところ、確認できたのは2008年、(ラスベガスにある)ミラージュカジノで使った200ドルだけだ。オンラインのスポーツ賭博に手を出したのは、大谷選手の口座から大金を盗んで以降のことだ〉

 当時23歳だった水原被告が2008年にカジノを訪れた際に提示した被告の運転免許証も、検察から証拠としてとして提出されている。

 大谷の自主トレ中、水原被告はボウヤー被告を通じてスポーツ賭博を続け、多額の借金を抱えていた。その2ヶ月ほど前、水原被告はボウヤー被告側にあてた携帯電話のメッセージで「僕はスポーツベッティングが苦手だ。(胴元に対する賭け金の)信用枠をもっと引き上げることはできるか?」、「(日本から)アメリカに戻って返済する前のこれが最後のお願いだ。(信用枠引き上げの)お願いばかりですまない」などと懇願し、切羽詰まっていた。

「WBCでは栗山監督、ヌートバー、そして大谷本人から絶大な信頼を得て、優勝決定の瞬間は選手たちと共に歓喜の輪に加わるほどの名声を得た。その際に、自らの“過ち”を省みることはできなかったのか……結果、被告は全ての恩を仇で返してしまっている」

 量刑言い渡しを前に、水原被告の化けの皮が次々と剥がれている。

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