長年、フジテレビの看板ドラマの“顔”を務めてきた織田裕二(57)が苦境に立たされていた──。2026年に14年ぶりとなる『踊る大捜査線』最新映画の公開が予定されているが、直近の騒動で撮影への影響が懸念されている。
「中居正広さんの女性トラブル騒動で、トヨタや花王、サントリーなどの大手企業を筆頭に80社近い企業がフジテレビへのCM出稿を差し止めしました。
一連の騒動は、ドラマやバラエティ番組などの制作現場にも波及。ロケ撮影の依頼を断られるケースが相次いでいるそうです。『踊る〜』でも脚本やスケジュールの再調整を余儀なくされるようです」(テレビ局関係者)
これまでに織田は『東京ラブストーリー』『振り返れば奴がいる』『お金がない!』『踊る大捜査線』『SUITS/スーツ』など、長年にわたってフジテレビの人気ドラマで主演を務めてきた。
「近年は全盛期と比べて出演数も減り、2023年に放送された伊藤沙莉さん主演の『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)では主演ではない役で出演し、映画も2016年11月に公開された『ボクの妻と結婚してください。』以来出演していません。
そんな中での『踊る〜』主演オファーでした。織田さんは周囲に『人生は短い。一度きりの人生をくすぶって終わりたくない』などと話し、俳優生命を懸けて撮影に臨む覚悟です」(映画会社関係者)
織田裕二が「帰ってキター!」
フジの騒動で思わぬ壁が立ちはだかろうとしている織田だが、一方で、“最後の出演”と言われているのが今年9月から34年ぶりに東京で開催される『東京2025世界陸上』だ。織田は同大会でスペシャルアンバサダーに就任したが、3年前に『世界陸上』を中継する特番のメインキャスターを降板したばかりだった。
「正直僕は“(スタッフから)次の大会で終わりにしてください”って言われたときに、ちょっとホッとした」──。
1月14日に出演した『マツコの知らない世界』(TBS系)で、25年間務めた『世界陸上』のキャスターを卒業したときの心境を明かした織田。なぜ織田は今回、早々に復帰することになったのか。取材を進めると、切実な背景があった。
「昨年の10月5日、織田さんは特番『オールスター感謝祭24秋』(TBS系)に陸上のサニブラウン選手とサプライズ出演し、同大会のスペシャルアンバサダー就任を発表しました。これまで彼はバラエティやトーク番組などに出演することがめったにありませんでした。今回は“世界陸上のPRになるなら”と、快諾したそうです」(テレビ局関係者)
織田が降板した後の2023年の『世界陸上』ブダペスト大会の中継特番では、TBSの江藤愛アナ(39)と石井大裕アナ(39)が総合司会を務めている。
「織田さんの降板は、局側の予算削減が理由だったそうです。しかし、織田さん不在のブダペスト大会では、ネットで“織田ロス”の声が上がりました。視聴率も織田さんが最後にキャスターを務めたオレゴン大会では世帯視聴率11.8%(ビデオリサーチ調べ)だったのに対し、ブダペスト大会では7.3%に大幅ダウン。
すぐにTBS側は織田さんの起用を検討しましたが、メインキャスターにする予算を捻出するのが厳しかった。代わりに『一般財団法人東京2025世界陸上財団』が彼を“スペシャルアンバサダー”に就任させるかたちでなんとか“復帰”を実現させました」(TBS関係者)
“振り返れば織田がいる”──2025年の『世界陸上』、そして2026年の『踊る大捜査線』。織田はTBSとフジを救えるのだろうか。