バス車内の乗客の転倒事故などを防ごうと西鉄は運転手の研修にVR=バーチャルリアリティを活用したプログラムを今年度から始めています。
その研修内容がメディアに公開されました。
実際に運転しているかのような仮想空間
31日に公開された西鉄バスのVRを活用したプログラムは、実際に運転しているかのような仮想空間で乗客が乗り降りして、発車するまでに必要な安全確認作業を体験できます。
確認が必要な箇所に目線とカーソルを合わせると、適切なタイミングで安全確認ができていたか評価が示される仕組みです。
西鉄自動車事業本部・業務部 後藤竜一さん
「新人の研修で常にこれを使うことによって、体に覚えさせるという形ですね。声に出して左よし、前よし、右よしという形を徹底させていく。毎日それを続けることによって勝手に体が動くようになります」
西鉄によりますと昨年度、バス車内で起きた負傷事故は23件で、このうち6件が発車の際に転倒するなどして起きたということです。
西鉄はこのシステムの導入で車内での転倒事故を防ぎたいとしています。