水の事故から子供たちの命を守るため、中学校の教職員を対象にした着衣泳の体験講習会が、4日、福岡市で開催されました。
4日午後、福岡市西区のプールで開かれた着衣泳の体験講習会には、福岡市内の中学校の教職員・約35人が参加しました。
講習会では、教職員が実際に服を着たまま水に入り、ペッドボトルやランドセルなどを使って浮く方法や、泳ぎ方を体験しました。
参加した教員
「(服が)張り付くのでかなり泳ぎづらかった。学校で子供たちに浮き方を覚えれば怖くないということを伝えたい」
去年7月には、福岡県宮若市で川遊びをしていた小学6年の児童3人が溺れて死亡するなど、夏には特に水の事故が増加します。
講習会は教職員が着衣泳を体験することで、生徒に対しても適切に指導できるようになることを目指して、日本赤十字社福岡県支部が毎年開催しています。
日本赤十字社福岡県支部によりますと、水難事故に遭った人の8割が服を着た状態だったということです。
赤十字水上安全法 指導員・松嶋恵美子さん
「どうしても服を着ているときに、季節を問わず水の事故は起きる。自分の身の命を守る方法を分かっていただきたい」