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今年こそ競歩日本一へ!文武両道の女子高校生がインターハイに挑む!【ハシモトゆきます】

RKB毎日放送 2024年7月5日 10時40分

学校で唯一の女子競歩選手、ひとりで練習に励む場所は…

RKB橋本由紀アナウンサー「宗像市にある宗像高校にやってきました、今月に迫ったインターハイに出場する競歩のスター選手がいるそうなんです、どんな選手なのか探って行きますよ、ハシモトゆきます!」

宗像高校3年の山中日花里さん。宗像高校で競歩の女子選手はひとりだけのため、独自の練習に励んでいる。体幹のトレーニングを終え向かったのは、学校近くの農道。

山中さん「なかなか(練習場所が)なくて、競技場が近くにあるわけでもないし、時期によってにおいがきつかったりとか」

橋本アナ「におい?」

山中さん「肥料のにおいとか、梅雨の時期は虫がすごいですけど」

ウォーミングアップのランニングを終えると、おもむろに靴を履き替えた。

橋本アナ「靴を履き替えるんですか?」

山中さん「この靴は底が分厚くて、競歩の練習をするときはちょっと合わないので、飛びやすくなってしまうところがあるので」

競歩は、左右どちらかの足が常に地面に着いていないと反則となる。厚底のシューズは、高い反発力を得られる一方で、足が必要以上に浮いてしまい、反則を取られる可能性が高くなることから、山中さんは、「歩く」ときは底の薄いシューズで試合にも臨む。のどかな風景の中で年中、練習に取り組んできた山中さんは今年、5000mで、全国の高校生の中で2番目のタイム(23分15秒02)を記録し、インターハイの優勝候補に挙げられる。

競歩のスピードは?橋本アナが体感

山中さん「行きます」

橋本アナ「え、速い、速い、速い、速い、待って、待って、待って、追いつかない」

橋本アナが全力で走っも追いかけるので精一杯。試合では、この速さで5000m歩き続ける。

橋本アナ「あのスピードで正確に歩いてるんですよね、すごいな、ちょっと信じられないスピードで驚きました」

学業も優秀!山中さんの素顔

実は山中さん、宗像高校の特別進学クラスに選ばれるなど、学業の成績も優秀。お昼休みはいつも、小学校からの友人と一緒に昼食を摂る。

橋本アナ「小学生の時から日花里さんを見ていて、こんな子だな~みたいなあります?」

友人「めっちゃ面白いです、結構なんかノってくれるみたいな」

橋本アナ「いつもどんなことを話すんですか?」

山中さん「授業の話とか、食欲の話とか」

友人「(山中さんは)ふと見たらカロリーメイト食べてたりする」

山中さんは、両親がトライアスロンの選手だった影響で、自身も幼少期からトライアスロンに励んできた。他にも競泳でも全国大会に出場するなど非凡な才能を見せていたが、中学2年のとき、日本代表の経験があり、宗像高校の先輩でもある梅野倖子選手の歩きに衝撃を受けた。

山中さん「競歩を始めたきっかけは4歳年上で、宗像高校の先輩である梅野倖子さんに憧れて競歩を始めました。初めて見たときに、単純にすごく面白そうというのがあって」

トライアスロンや競泳で培った体力のおかげで、競歩の世界でもすぐに結果を出した。好きになると、とにかくのめり込む性格だそう。

山中さんの父・良晃さん「飽きもせずによく練習に行く、こっちが根負けするくらい、あいつの愛読書って、陸上競技マガジンとか、なんかちょっと変わってますよね」

さらに、トレーナーの岩井真一さんが、山中さんの活躍を支えている。岩井さんは、東京パラリンピック金メダリストの道下美里選手をはじめ、数多くのアスリートを担当してきた一流トレーナーだ。岩井さんは、強さの秘密をこう語る。

トレーナー・岩井真一さん「トライアスロンをやっていたので、全身の筋肉がしっかりしてるんですよね。言われたことを全部やるんですよね、欠かさず。普段しゃべってたら天然なんですけどね」

集大成の舞台・インターハイへ

高校1年、2年のときのインターハイはともに11位。地元・福岡で開催される今年のインターハイにかける思いは格別だ。

山中日花里さん「一番大きな目標としていた大会なので、自分自身すごくワクワクしていますし、インターハイ優勝っていうところをずっと目指してきたので、最後の最後まで諦めずに頑張りたいと思います」

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