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ペットも暑さで体調崩す イヌの熱中症「ショック症状から循環器不全に」

RKB毎日放送 2024年7月8日 17時51分

各地で最高気温が35度を超える猛暑日が続いています。熱中症の疑いで搬送される人が相次いでいますが、体に異変が現れるのは人間だけではありません。
ペットも暑さで体調を崩すケースがあり、獣医師が注意を呼びかけています。

人間より高い”熱中症リスク”

ペットと散歩する飼い主「お散歩は今日はちょっと遅めなんですけどいつも午前7時半から8時半ごろにするようになりました。このハーネスが水につけたらひんやりするタイプで」

ペットと散歩する飼い主「食事が少なくなりましたかね。量が。暑さと思うけども。できるだけアスファルトの上、石の上は歩かないようにしています」

猛暑が続く中、日中公園を散歩する犬の姿は減っているように感じられました。

イヌは熱を吸収した地面の近くを歩くため、熱中症にかかるリスクが人間に比べて高いと獣医師は説明します。

リライフアニマルクリニック 徳永秀院長「散歩していると毛が少ないお腹の部分に(地面からの)反射熱が来てしまって我々が体感している温度よりもはるかに高い温度になってしまっていることが多いんですね。熱中症にかかると昨日まで食欲すごくあったのに、急に食べなくなったりとか、お水飲んでいるけどおしっこがすごく濃くなってしまったりします」

「異変感じたら早めの受診を」

このほか、イヌが熱中症にかかると体温が上昇することもあり、徳永院長は少しでも異変を感じる場合早めに動物病院を受診することが大切だと話します。

リライフアニマルクリニック 徳永秀院長「最悪のケースでは、ショック症状から循環器不全と行って血液の循環がうまくいかなくなって死亡してしまうということも大いに考えられますので、ちょっとかかったかなくらいで、考えずに一度しっかりかかりつけの病院の先生には見ていただいて」

夏に増える皮膚炎

熱中症の他にも夏に増える症状があります。診察を受けていたのは4歳の柴犬。
耳や身体を長時間掻いたり、肉球を噛んだりしていたことから受診しました。

飼い主「ずーっとこの辺を掻いているんです。毛がなくなってしまったり、傷がついたりしてしまって。お腹も後ろ足でかきかきして地肌が見えてしまって」

この症状は「マラセチア性皮膚炎」と呼ばれるもので、カビなどによって皮膚が炎症を起こしかゆみや赤みが出るものです。

気温や湿度の高い夏場のほか季節の変わり目にも症状が出るケースが多く、1週間で40~50匹ほどが「マラセチア性皮膚炎」の疑いで受診することもあるそうです。

こまめに様子を確認して

リライフアニマルクリニック 徳永秀院長「受診するのは、柴犬さんということがすごく多いと感じます。あとは短頭種といわれる人気のあるフレンチブルドッグさんとかパグちゃんとかですね、そういった子たちも皮膚がかなり敏感な子が多いので」

熱中症や皮膚炎などイヌにもさまざまな症状が現れやすくなる夏。
こまめに様子を確認することが愛犬を守ることにつながります。

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