Infoseek 楽天

プロ野球史上初!1球団でタイトル独占!?ソフトバンクが12部門中11部門でトップ独占中

RKB毎日放送 2024年7月10日 18時3分

プロ野球史上初めて、1つの球団がすべてのタイトルを独占するかもしれない。パ・リーグで首位独走中のソフトバンクが、個人タイトルでもトップを「独り占め」している。

個人記録によるタイトルは12部門

NPB=日本野球機構が、「記録による表彰」として定めているのは12部門。

投手に必要な個人記録は、「勝利」「防御率」「勝率」「奪三振」「ホールドポイント」「セーブ」。

野手は、「打率」「本塁打」「打点」「安打」「出塁率」「盗塁」の6種類ずつ。

パ・リーグはソフトバンクが11部門でトップ 唯一、奪三振のみ西武・今井がリード

以下は、7月10日時点の成績。
・勝利=ソフトバンク・有原(8勝) ・防御率=ソフトバンク・モイネロ(1.61) ・勝率=ソフトバンク・モイネロ(.714) ・奪三振=西武・今井(105個) ・ホールドポイント=ソフトバンク・松本裕樹(25HP) ・セーブ=ソフトバンク・オスナ(20S)

投手成績は、奪三振のみ西武の今井がトップに立っているが、そのほかはソフトバンク勢がリードしている。その奪三振も、2位につけるのはソフトバンクのモイネロで、差は10個と十分に逆転可能な数字となっている。

では、打撃成績はどうなのか。
・打率=ソフトバンク・近藤(.337) ・本塁打=ソフトバンク・近藤・山川(13本) ・打点=ソフトバンク・山川(50打点) ・安打=ソフトバンク・近藤(89安打) ・出塁率=ソフトバンク・近藤(.446) ・盗塁=ソフトバンク・周東(27盗塁)

なんと、打撃成績はすべての部門でソフトバンクがトップを独占中。投手部門と合わせて、12部門中11部門でソフトバンク勢が1位となっている。

巨人V9時代でも成し遂げられず プロ野球史上初の「投打で個人タイトル独占」の可能性

過去には、投手部門のみ、打撃部門のみの同一球団でのタイトル独占は何度かある。打撃部門では、巨人がV9時代に3度独占した。ほかにも、落合博満が三冠王に輝いたロッテ(1986年)、山田哲人がトリプルスリーに輝いたヤクルト(2015年)の5度。松中信彦が三冠王に輝いた2004年のダイエーも、松中が打率・本塁打・打点・出塁率・安打で、川崎宗則が安打・盗塁でトップだったが、日本ハムのセギノールが本塁打数で松中と並んでいたため、完全な独占とはならなかった。

一方、投手部門は1人の投手が独占したこともある。1961年には西鉄の稲尾和久が42勝を挙げ、防御率と勝率と合わせてタイトルを独占した。当時は、奪三振やセーブ、ホールドポイントのタイトルはなかった。ほかにも、中日の杉下茂や南海の杉浦忠も独占したことがある。

プロ野球史上初の「投打個人タイトル独占」なるか

ソフトバンクが投打の個人タイトル12部門を独占することになれば、プロ野球史上初となる。しかし、セーブ数リーグトップのオスナが下半身のコンディション不良で離脱しており、ホールドポイント数トップの松本裕樹が代役守護神として9回に回っていて、リリーフ陣の数字は少しの間、伸びそうにない。それでも、現状の独走ぶりを見ると、タイトル独占も夢ではないかもしれない。

この記事の関連ニュース