今年で60周年を迎える博多港のシンボル、「博多ポートタワー」
新型コロナの影響で休止していた夜間営業が、今週末から再開されることになりました。
設計は、東京タワーを設計した内藤多仲さん。東京オリンピックの年に開業したという時代を感じさせる”レトロ”も魅力です。
360度パノラマで博多湾を一望
博多港のシンボル「博多ポートタワー」。
高さは100メートルで、地上70メートルにある展望室からは360度の大パノラマで福岡市内や博多湾が一望できます。
また、1階にあるベイサイドミュージアムにはパネルや模型などが展示され、博多港の歴史などを学ぶことができます。
7月13日から午後8時まで営業
福岡市 高島宗一郎 市長
「博多ポートタワー、今年で開設60年を迎えます。今週の土曜日から開館時間を20時まで延長して、5年ぶりに夜間営業を再開します。」
博多ポートタワーと博多港ベイサイドミュージアムは新型コロナの影響で一時閉鎖され、おととし3月に営業を再開した際も夜間の営業は休止したままでした。
新型コロナも5類に移行し、観光客も戻りつつあることから、7月13日から夜間営業を再開し、営業時間を午後8時まで延長します。
展望台兼レストランとして開館
博多ポートタワーは今から60年前の1964年、東京オリンピックが開催されていた10月に民間のレジャー施設、「博多パラダイス」の展望台兼レストランとして開館しました。
博多パラダイスにはジェットコースターなどのアトラクションが楽しめる遊園地やプール、温浴施設のほか、RKBラジオのサテライトスタジオもありました。
当時の施設で今も残っているのは博多ポートタワーだけです。
レトロが魅力
福岡市 高島宗一郎 市長
「赤、白の色ですごくレトロな懐かしい感じもずっと残す素敵なタワーなんですけど、最初の東京オリンピックの開会と同じ1964年の10月にオープンをしていて、このオリンピックにもたいへん縁があるということから、オリンピックの開会式に合わせて特別ライトアップを実施しますので、博多港の夜景と共に、博多のナイトスポットとして楽しんでいただければと思います。」
「東京タワー」と同じ内藤多仲さんが設計
博多ポートタワーの設計は一級建築士で「耐震構造の父」と呼ばれる内藤多仲さんによるものです
内藤さんが手がけたタワーは全国にあり、「タワー6兄弟」とも呼ばれています。
「タワー6兄弟」
長男は、1954年に建設された日本初の集約電波鉄塔の名古屋テレビ塔、現在の「中部電力MIRAITOWER」です。
その2年後に誕生したのが大阪の「通天閣」。
三男は大分の「別府タワー」。
四男は北海道「さっぽろテレビ塔」。
五男は完成当時世界一の高さだった「東京タワー」。
そして、末っ子が今年60周年を迎える「博多ポートタワー」です。
ライトアップやナイトクルーズも予定
7月13日から開館時間が延長され午後8時まで。入場は無料です。
7月26日からはパリオリンピックの開催に合わせてライトアップされます。
そして、10月には市営渡船の無料・博多湾ナイトクルーズを開催するということです。