10日の東京株式市場で日経平均株価が続伸しました。終値は前日より251円82銭高い4万1831円99銭となり2日連続で史上最高値を更新しました。
株価上昇で生活良くなる?
日経平均株価の上昇によって景気が良くなり私たちの生活が潤う事につながるのか?また、関心が高まっている新NISAにどんな影響があるのか?専門家に聞きました。
Q.日経平均株価が上昇した要因は何でしょうか?
みずほ証券金融市場調査部稲垣真太郎さん「アメリカの金融政策で高すぎる政策金利が景気を痛めつけているのではないかと。政策金利が引き下げられるのではないかという可能性が広がっている。アメリカ経済が回復することは、外需が回復することになるので輸出企業などを中心に業績回復の期待が高まり日経平均株価の上昇になっている」
アメリカの早期の利下げ観測が強まっていることを受け、幅広い銘柄に買い注文が広がりました。
「経済と乖離して株価が上昇」
Q.株価上昇は生活にどう影響してくるのでしょうか?
みずほ証券金融市場調査部稲垣真太郎さん「業績が潤っている企業は輸出企業などの大企業が中心。日本全体の賃金が大企業中心では上がるかもしれないが、中小企業での賃上げにつながるのかは今回は一概に言えない。経済と乖離して株価が上がっている」
新NISAは「リスクを踏まえて」
Q.今は新NISAを始めるタイミングとして適しているでしょうか?
みずほ証券金融市場調査部稲垣真太郎さん「リスクが高い局面ではあるがリターンも高い局面でもある。今の金融政策の状況や経済の実態は(予測が)非常に難しい。そうしたリスクも踏まえながら新NISAを進める方がいい」