他人名義の通帳をだまし取り、キャッシュカードを盗んだ上、現金を引き出したとしてフィリピンを拠点に特殊詐欺などに関与していたとみられる「JPドラゴン」のメンバーの男が再逮捕されました。
男の逮捕は今回で3度目です。
現金、計百数十万円を引き出した疑い
詐欺と窃盗の疑いで再逮捕されたのはフィリピンを拠点に特殊詐欺などに関与していたとみられる「JPドラゴン」のメンバー、鹿児嶋孝之容疑者(56)です。
警察によりますと、鹿児嶋容疑者は去年4月、別の人物らと共謀し警察官を装って岡山市の女性(当時85)の自宅にうその電話をかけた後訪問し、通帳をだまし取りキャッシュカードを盗んだ上、岡山市の金融機関のATMで複数回にわたり現金計百数十万円を引き出した疑いが持たれています。
警察は鹿児嶋容疑者の認否を明らかにしていません。
警察によりますと、鹿児嶋容疑者らは「あなたの口座から不正に出金されています」「キャッシュカードはどこの銀行のを持っていますか」「大切なものだから封筒に入れて保管しておいてください。その封筒を今からすぐに持っていきます」などと電話でうそを言っていたということです。
鹿児嶋容疑者は去年4月、別の人物らと共謀し不正に入手した埼玉県蕨市の男性(当時89)らのキャッシュカードを使って現金数百万円を引き出したなどとして窃盗の疑いで逮捕されていて、今回が3度目の逮捕となります。
これまでの取り調べで鹿児嶋容疑者は「JPに関与している」と、グループの一員である趣旨の説明をしていて、警察は「JPドラゴン」の組織の解明を進めています。