多くの学校ではすでに夏休みが始まっていますが、福岡県古賀市の小学校では、26日からようやく夏休みを迎えます。
夏休みは25日間。周辺の自治体より短いですが、児童や教員に多くのメリットがあるということです。その狙いとは?
ようやく夏休みも・・・期間は25日間!
古賀市立千鳥小学校。2学期制を導入していて、25日、前期前半の最終日を迎えました。
翌日から夏休みということで子供たちもうれしそうです。
児童
「兵庫県に行ったりします」
「おばあちゃんちに妹と2人で一緒に電車で大分まで行きます」
福岡県内では、すでに多くの公立小学校が夏休みに入っていますが、古賀市の市立小学校では25日まで授業を実施。
さらに前期後半の授業は8月20日から始まる予定で、夏休みは25日間です。
夏休みが短いことについて、子供たちはー
児童
「友達と会えることが多くなったりするからいいと思います」
「6時間目を少し増やして夏休みを長くして欲しい」
なぜ夏休みが短くなった? 5年間で11日短縮の理由とは
なぜ夏休みが短いのでしょうか。
千鳥小学校 松本剛 校長
「一日の授業時間を短くすることで、子どもたちの集中力が高い間に授業をしていくのが大きな狙いになっています」
古賀市教育委員会は、授業による学習効果を高めるため、教員や児童に疲れが出始める6時間目の授業を徐々に減らしてきたといいます。
現在、6時間目まである日は週1日まで減っていて、減った授業数を補うために2019年に36日間あった夏休みは5年間で11日短くなっています。
短い夏休み・・・児童にも教員にもメリットが
RKB 西尾健佑 記者
「授業時間が短くなったことで、先生たちも教材研究に時間をあてることができるようになったということです」
教員は児童が帰った後の時間を、次の授業の準備や子供たちに個別に対応する時間に充てることができるほか、教員自身の働き方改革にも繋がっています。
千鳥小学校 渡邊理絵 主幹教諭
「しっかり授業準備ができるので、若い先生も分からないことを同学年の先生に聞いたりとか、そういった時間はかなりできているなと思います」
長谷川拓也 教諭
「今、子供が二人いて妻も共働きなので、早く帰れるようになったのでありがたいなって正直思います」
このほか古賀市では、水泳授業の外部委託など、教員の負担を軽減する働き方改革が進められています。