航空自衛隊芦屋基地は、20代の自衛官を懲戒免職処分にしたと発表しました。
芦屋基地によりますと20代の自衛官は、同僚のクレジットカードとキャッシュカードを盗んで引き出した現金約26万円を食事代などに使ったということです。
懲戒免職処分を受けたのは、航空自衛隊芦屋基地・西部高射群整備補給隊に所属する20代の3等空曹です。
3等空曹(20代)は2021年5月から10月にかけて同僚のクレジットカードやキャッシュカードを盗んで、引き出した現金約26万円を使用したとされています。
芦屋基地によりますと、3等空曹(20代)は、同僚と会話をしてクレジットカードやクレジットカードの暗証番号を推測したということです。
被害に気づいていた同僚が上司に相談して発覚。
3等空曹(20代)は、全額を弁済したということです。
航空警務隊の取り調べに対し3等空曹(20代)は「日用品や食事代に使用した、安易な気持ちで犯行に及んだ」と話しているということです。
同僚が、刑事処分を望まず、被害届も出さなかったため刑事事件としての立件は見送られています。
また、芦屋基地は、西部航空施設隊第1作業隊に所属する20代の空士長も停職1日の懲戒処分としています。
空士長(20代)は、去年1月、自分の名義でスマートフォン5台を契約してSNSで知り合った他人に渡し、見返りとして現金5万円を受け取ったということです。
空士長(20代)は、携帯電話不正利用防止法違反の疑いで書類送検されましたが、その後、不起訴処分になっています。
航空自衛隊芦屋基地司令の北川英二空将補は、「隊員が本事案を生起させたことは誠に遺憾であります。今後さらなる規律の維持に努め、このような服務規律違反を再び生起させることがないよう、教育指導に努めてまいります」とコメントしています。