28日、福岡県柳川市でヘリコプターが墜落し、パイロットと整備士とみられる2人が死亡した事故について、機体が空中で3つに分離した可能性があることが分かりました。
柳川市昭南町の墜落現場では、29日に引き続き30日も、運輸安全委員会の航空事故調査官による調査が行われました。
29日の調査終了後、調査官はテールローターとテールブーム、そして機体本体が200メートルほどの範囲でそれぞれ離れて落ちている状況などから、「何らかの原因で機体が空中で分離した可能性がある」という見解を示しました。
また、フライトレコーダーが搭載されていなかったことや機体本体の損傷具合などから、「事故の原因究明には困難を要する」としています。
調査官は機体を運航していた「エス・ジー・シー佐賀航空」に聞き取り調査に入る予定で、今後1年以内をめどに調査結果をまとめる方針です。