去年6月、福岡県水巻町で知人の女と共謀して姉を殺害し、通帳を奪った女に対し、福岡地裁小倉支部は、無期懲役の判決を言い渡しました。
◆姉の殺害・知人の女との共謀 ともに認定
判決を言い渡されたのは、住所不定・無職の辻和美被告(52)です。
判決によりますと、辻和美被告(52)は去年6月、知人の岡村恵美被告(47)と共謀して、福岡県水巻町に住む姉の辻つぐみさん(当時52)の首を圧迫して殺害し、通帳3冊と印鑑を奪いました。
1日、福岡地検小倉支部は、「遺体の状況から考えると被告人以外の者が殺害したとは考えられない」などとして辻和美被告に無期懲役の判決を言い渡しました。
◆これまでの裁判 双方の主張
これまでの裁判で検察側は、姉のつぐみさん殺害について和美被告が「ねじったポリ袋で首を圧迫した」などと主張し、無期懲役を求刑。
一方、弁護側は「単独で行った強盗事件」「岡村被告がつぐみさんを殺した疑いを払拭できない」などとしたうえで、懲役5年が相当と主張していました。