福岡市西区の大型商業施設「マリノアシティ福岡」は8月18日で閉館します。
最大90%オフとなるバーゲンセールが実施されていて、朝から多くの人で賑わっています。
そのマリノアシティ福岡のシンボルが高さおよそ60メートルの観覧車。計画案では撤去される見通しで、来店客からは別れを惜しむ声も聞かれました。
周辺の道路は大渋滞
福岡市西区小戸にあるアウトレットモール「マリノアシティ福岡」。
周辺の道路は、バーゲンセールに訪れた人の車で渋滞が発生しています。
「マリノアシティ福岡」は8月18日で営業を終了します。
「さみしい」惜しむ声
来店客
「さみしいです。子供が小さいとき連れてきてたので」
「なくなっちゃうので記念に最後に来ました」
最大90%オフとなるバーゲンセールが実施されていて、朝から多くの買い物客で賑わっています。
来店客
「これが4000円。これが70%オフ。すごいです。もうちょっと買います」
「10年前くらい、大学生の時から来てます。この子は初めて来ました。少ないバイト代で何を買おうかなーと、アウトレット価格で」
九州初の本格的なアウトレットモールとして開業
2000年10月に開業したマリノアシティ福岡。
有名ブランド品を低価格で販売する九州初の本格的なアウトレットモールとして福岡地所がおよそ100億円をかけて建設しました。
博多湾が一望できる高さ60メートルの観覧車「スカイホイール」
大小2つの観覧車
翌年の2001年12月には、台湾の有力財閥系企業が建設した高さ120メートル、当時世界で2番目に大きい観覧車「スカイドリーム」が開業し、大小2つの観覧車が並びました
観覧車に乗った人はー
「子供生まれてすぐ観覧車に乗ったと思います。この子は初めての気がしてるだろうけど本当は乗ったなーみたいな」
プロポーズしたカップルも
特別な思い出を持ったカップルも・・・
男性「前プロポーズした場所です。1年前に。思い出の場所に最後に来た。」
Qなぜ観覧車でプロポーズを？
「ロマンチックな感じ」
女性「（プロポーズを受けて「はい」と返事しました。うれしかったです。思い出の場所で何回も一緒に買い物に来てたからさみしいです。」
スカイドリームは2009年に台湾の企業に売却されましたが、スカイホイールは営業最終日まで、マリノアシティ福岡のシンボルとして回り続けます。
開業した24年前から
開業した24年前からスカイホイールの運営・管理をしてきた山口孝さんです。
サノヤス・ライドサービス マリノアシティ福岡営業所 山口孝 副所長「海に近いので寒さがすごい、今の暑さもある。きょう入れて3日ありますが、最後まで事故がないように終える事、最後のお客さんが降りるまで」
観覧車あと何回まわるの？SNSで発信
マリノアシティ福岡の公式SNSでは、閉館まで観覧車があと何周なのか毎日更新しています。
閉館日が近づくにつれ、空が夕暮れになっていきます。
スカイホイールの乗車時間は1周12分。1日あたり55周します。
閉館後は新たな商業施設に
マリノアシティ福岡は閉館後、三井不動産と福岡地所が新たな商業施設に建て替える計画です。関係者によりますと、後継の施設は三井不動産が全国で展開する「三井アウトレットパーク」が有力となっています。
三井不動産がテナントなどに説明した資料によりますと、「（仮称）三井アウトレットパーク福岡」として全面的にリニューアルする計画が提案されています。
現在、スポーツデポやニトリ、フードコートなどが入居している「マリナサイド棟」は取り壊され、アウトレット以外でも訪れたくなるような施設への建て替えが検討されています。一方で、三井不動産は「現段階で何も決まっておらず、内容や着工時期などを調整している」と説明しています。
新施設については「キャナルシティ博多」などの商業施設を開発・運営してきた福岡地所の経験に加え、日本全国・アジア各地で「ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」を展開する三井不動産のノウハウを最大限発揮することで、消費者ニーズや社会トレンドの変化を的確に捉えた新たな時代に相応しい商業施設の検討を進めていると説明しています。
一方、2019年に開業した屋内型のスポーツ・アスレチック施設「ノボルト」は、マリノアシティ福岡が閉館した後も営業を続けるということです。
マリノアシティ福岡の閉館後、どんな施設に生まれ変わるのか、注目されています。