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燃える家の玄関扉叩くも反応無し"とっさの判断"扉を開けると飼いネコを探す高齢夫婦 近所に住む31歳女性に感謝状

RKB毎日放送 2024年8月20日 16時33分

8月7日に北九州市若松区で発生した火災で、燃えている住宅に留まっていた高齢夫婦の救助に協力した31歳の介護士の女性に感謝状が贈られました。

「家の人が無事か気になった」という女性は、燃えている家の玄関扉を叩いても反応がなかったため、とっさの判断で扉を開け、飼っているネコを探す高齢夫婦を発見したということです。

「恐怖よりも家の人が無事かどうかが…」自宅近くで住宅3棟が燃える火災

8月7日深夜、北九州市若松区で住宅3棟が全焼する火災が発生しました。

近所に住む介護士・松村亜美さん(31)は、帰宅する途中にこの火災を目撃。

「恐怖よりも家の人が無事かどうかが気になった」ため無我夢中で2階部分が燃えている家の玄関扉を叩きましたが、家の中からの反応は、ありませんでした。

”とっさの判断”玄関扉を開ける→燃えている家でネコを探す高齢夫婦が…

とっさの判断で扉を開けた松村さんは、70代の夫婦が、逃げることなく家の中に留まっているのを発見しました。

夫婦は、燃えている自宅の中で飼っているネコを探していたということです。

松村さんは、「火事だから出てください」と夫婦に声をかけ続けましたが、夫婦は、なかなか出てきませんでした。

玄関扉を開けたまま避難呼びかけ、駆けつけた警察と高齢夫婦を救助

松村さんは、すぐに家から出られるよう玄関扉を開けたままにして繰り返し避難を呼びかけ駆けつけた警察官と一緒に、夫婦を家から連れ出したということです。

夫婦にけがなどはありませんでした。

当時について、松村さんは、「ここで後悔しない行動をとりたかった。無意識というか、声をかけることだけはできると思った」と振り返りました。

感謝状を手渡した若松警察署の中島健署長は、「タイミングを失していたら死傷者が出ていた」ととっさに玄関ドアを開け、高齢夫婦を発見した松村さんの勇気と行動をたたえました。

高齢夫婦が探していたネコは…

感謝状の贈呈式を終えた松村さんは、「夫婦が気にしていネコがどうなったのかが気になる」と話していました。

これに対し、若松警察署は、焼け跡からネコの死骸が見つかっていないことから「無事に逃げている可能性が高い」と説明しています。

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